第304回 高校1年生向け~文理選択のガイダンス

2011年9月16日

 前期期末試験の最終日です。今日の午後にはテスト終了の解放感につつまれることでしょう。明日は家庭学習・採点処理で授業はなく、部活動は行われます。どこかで試験問題の見直し、振り返りにも着手してほしいと思います。

 さて今日は、9月になって高校1年生を対象に行われた「文理選択ガイダンス」についてご紹介します。高1学年会と教務の先生方が準備し、1日に生徒対象のガイダンスが実施され、10日にその内容をベースに保護者対象の説明会も行われました。

 高校2年から文系コース、理系コースのどちらかを選択して大学受験に臨む上で、高1の諸君は進路選択のひとつの岐路を迎えています。高1学年会では、最近の社会情勢や大学入試をめぐる動向を踏まえて、じっくりと生徒達がこの課題と向き合い、時間をかけて考えを深めた上で最終選択をできるように図って指導しています。

 このガイダンスでは、まず教務主任の先生から大学の学部・学科、高2~高3の教科カリキュラムや選択科目について、またセンター試験と一般受験への連動について詳しい資料説明がありました。
 続いて学年主任の先生から、特に大学と就職をめぐる昨今の状況、大学入試のシステム、文理選択の観点と注意事項について、パワーポイントを使った詳細な説明がありました。その中では「大学中退者の増加」「“理高文低”の就職状況」「相変わらず高い若年層の離職率」「企業側の言う“最近の若者”」など社会の現状を大所高所から考えてもらう資料の提示があり、その上で「やがて大学入試へ直面する君たちへ」の具体的なメッセージが送られ、これから一人ひとりが主体的に選び取っていける励ましに満ちたガイダンスでした。

 入念に準備されたガイダンスは密度が濃く、学年の高1諸君はとても真剣に集中して聞いていました。先輩達の入試結果や主要大学の募集定員と入試科目、学部学科各分野の動向など、配布された資料集はこの先何度も参照されることでしょう。保護者説明会では、共通の資料内容も提示されつつ、これから受験に至るまでの節目で留意して頂きたい点、心掛けたい関わりや助言についても言及されていました。

 生徒諸君が、社会への視野を広げながら、自分の興味・関心と能力・適性をよく考え、将来それぞれの輝く分野を見出す道を、力強く歩み出すことを願っています。