第238回 体育祭の予行練習を本日実施

2011年5月13日

 来週火曜日の体育祭本番へ向けて、今日は「予行練習」を行います。昨日の天候とグラウンド状態を受けて、本日に順延したものです。
 体育祭は「短期決戦」のイベントです。今週の火曜日から「特別時間割」に入り、色ごとに種目・応援・パレードなどの練習を進めています。
 今日は当日の流れにそって、ひととおりの進行を確かめ、一部の競技は試行して流れをつかみます。その反省に基づいて必要な調整やフォローをして本番を迎えることになります。
 本日の予行を示す「体育祭進行表」を見ると、写真の通り全プログラムについて、時刻・用具・進行予定・委員の分担など、詳細な一覧表で説明されています。実行委員会の人たちの意気ごみと苦労が伝わってきます。

 今年度体育祭の実行委員長を務める、高2の水谷健二郎くんに、先日忙しい合間をぬって直接聞くことができました。ホットなお話を紹介したいと思います。テニス部員で、思慮深い雰囲気が印象的な、すてきな男子生徒です。練習時間や放課後はずっと校内を駆け回り、取材中も連絡用のピッチを離さずにいました。時間を割いてすぐに取材に応じてくれてありがとう。
 ・・・・・・今回の新体育祭でいちばん大事にしたいことは、「つながり」です。
 やはり大震災のことが心にあります。あんな悲惨な出来事があって、でもいろいろな人びとの支援やサポートの輪が広がって。では自分たちにはまず何が出来るのかとの思いがあります。
 改めて気づいたのは、学園の体育祭はすごく独自のイベントだし、新たな人たちとつながることのできる大切な機会だということです。縦割りで高2から中1まで5色の連合を組んで皆で創り上げるところが魅力的だと思います。お揃いのTシャツを着るのも張り合いがあります。他校の運動会とか体育祭をネットで調べてみましたが、こんな形式でやる学校は見当たりませんでした。
 体育祭実行委員会は、実は初めての経験です。大震災で生徒総会や諸準備が3~4月始めに出来なかった中で、今年の新体育祭は大ピンチでした。
 総務委員長になった八田有里さんからも厳しい状況を聞いていました。彼女とは学園小時代から知り合いで、昨年度も同じクラスでした。自分を推薦してくれて決意したのです。前回の委員長の河村麻衣先輩が同じテニス部で、昨年の経験をいろいろ伝えてくれたことも大きな励みになりました。
 その話で一番大事にしようと思ったのは、下級生を集めた時にすぐに動けること、的確な指示を出して充実した練習ができることでした。(中1の各クラスを巡回したらすぐに皆熱心に練習していたよ、と伝えると)本当ですか。とてもうれしいです。リーダーとなる高2は、パレードの内容やボンボンなどグッズの準備、同じ色の下級生クラスへの指導など、皆で分担して進めます。その時に内容をしっかり決めていなくて変更があったりすると、下級生も混乱するし、時間が無駄になる心配もあるという話を聞いて、幹部や高2の皆は自覚して進めているのだと思います。
 幹部の皆はとても優秀で、いちばん大変な「召集名簿」は担当者がGW中にもうおおかた作成しています。GW明けの練習時間帯は昨年とほぼ同じですから、そこを有効に使い切ろう、そのためには実行委員と高2の下準備が肝心!ということを自覚して実行しているのです。グラウンドの使用もあり、一方で各クラブの大会などもあるので部活の人たちと折衝することも必要です。
 全校のみんながつながり、支え合ってこそ体育祭は成り立ちます。いま頭の中は明日の諸準備や幹部のローテーションなど具体的なことばかりです。夜に目が覚めてもそんな事ばかりで頭がいっぱいになります。でも幹部のみんなは本当によくやってくれるし、頼りになるやつばかりです。体育祭に向けて話し合って決めたスローガンを大切にします、みんながつながって感動を創り上げる体育祭を楽しみに、来週まで頑張りきります。・・・・・・