第621回 学びを通した保護者の交流~多彩なPTA活動

2013年2月15日

 私立学校の生徒達は、さまざまな地域から学校へ通っています。本校の在校生も、実に広い通学圏にまたがっています。
 校長として強く願うのは、せっかく縁あって集まった私学ゆえ、生徒達だけでなく保護者の方々も広くお知り合い友達になって交流を広げて頂きたいということです。湘南学園では、定期的な懇談会や大きな学校行事はもちろん、その他にも教員と親の共同で子ども達の成長を見守って取り組む、多彩なPTAのイベントが豊かに展開されています。

 明日は、第14回湘南学園『てらこや』が行われます。創立80周年へ向けた「チーム湘南学園」の事業の1つとして、幅広い世代が共に学び交流できる様々な企画が実施されています。
 今回は、「ふしぎな貝の世界」をテーマに、学園卒業生の稲葉清毅先生からレクチャーを頂きます。「貝って何だろう」「海からの贈り物:貝と私達」「美しい貝、変わった貝」「貝の採集の場所と方法」など興味深いお話をして下さいます。稲葉先生は、東大大学院を経て官公庁に勤められ、ポーランド政府大臣顧問、群馬大学教授・副学長などを歴任された方です。海外事情や行事事情に詳しくて著作も多く、子どもの興味を支援したいと始めた貝の収集では、昨年秋の学園祭でも展示して下さいました。

 また来週水曜日に、PTA読書サークル「くわの実」の今年度最終回の読書会が行われます。今回のテキストは佐藤雅彦編『教科書に載った小説』(ポプラ文庫)とのことです。選出された12篇の短編アンソロジーは皆とても面白く、切ない感動から不条理や非常を描いたものまで手触りは様々ですが、子ども達が世の中を正しく見つめ、心豊かに生きていくためのエッセンスがつまっていると、ご案内に紹介されていました。幼~高とお子様の年齢も幅広い親御さん達が、読書しながら語り合う時間は楽しく充実していることでしょう。
 湘南学園は、こうした多彩なPTA活動が行われる、伸びやかな学園です。