第203回 先日のPTAの講演会から

2011年3月1日

今日から3月です。学年末試験の第二日になります。
ここ数日もまだ寒暖の差がはげしいですが、3月は春らしさが着実に深まる時期です。梅に続いて、桜への期待が全国を北上していくことになります。

 

花粉症に向き合うのは、多くの人達にとってこの時期、避けられない辛いことになっています。筆者も目薬の使用量が増え、外出時はマスクが必携です。今年かなりハードになる可能性が指摘されていますが、何とか軽めに乗り越えたいものです。

 

先週土曜日は、全学PTAの年度末総会がアリーナで行われました。次年度のPTA会長、副会長の選出が行われました。合わせてPTA講演会が実施され、学校法人から小学校新校舎建築について報告がありました。

 

PTA講演会では、獣医師で行動治療学の第一人者である高倉はるか先生が、<家族と動物の絆>をテーマに、興味深いお話をして下さいました。話題を集めた『いぬのきもち』の著者であり、『どうぶつ奇想天外!』に出演されるなど著名な方です。
高倉先生は、犬と猫がご専門でその行動心理に特にお詳しい方です。犬が人かむ時の気持ちなど頷くことがいろいろありました。犬は「分離不安症」も出るほど飼い主との関係が濃厚なこと、猫は単独行動も好むが研究は少なめことなどお聞きしました。ペットを飼う効用はいま多方面で認識されているそうです。高齢者がペットに同伴されて得る癒しは大きく、対人関係が乏しい子供や若者が新たな舞台へ踏み出す時期に大事な支えとなったり、リハビリ中の患者の方へのサポート役でも活躍しています。会話のぎくしゃくした夫婦が犬や猫を仲立ちに意志を伝え合い、コミュニケーションの円滑化に寄与するというお話も印象的でした。

 

一度捨てられてもまた飼い主を無条件に信頼する犬は、人間と違って絶対に人間を裏切らないというお話には胸が詰まりました。兎やハムスターは可愛いけど、寿命も短くすぐに病気対応に追われやすいです。表情がいろいろ可愛く、家族への反応・返事は豊かで、ある程度は長生きできて、批判や助言もせずに話しかけに応えてくれて秘密も守る犬や猫は、人間にとって大切な別の伴侶になり得る存在なのだと再確認する思いでした。
ご講演はペットの病気や「ペット・ロス」の問題にも触れられ、会場の方からのご質問を受けて、2匹目をお家に入れる際の判断や、新たなペットの購入時のポイントについても丁寧なアドバイスを頂きました。

 

生徒諸君と、飼っているワンちゃん、ネコちゃんの話で盛り上がることがあります。お住まいの関係でペットを飼えないお家も少なくないと思いますが、総じてペットを飼っているお家が多いなと思います。身近なテーマを取り上げたこの講演会をぜひ生徒達にも聞いてほしかったなと思い、その内容を少し紹介させて頂きました。