湘南学園 中学校高等学校長 山田 明彦
中高の校長を務める山田です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
湘南学園は、1933年に創立された、伝統ある男女共学の私立学校です。
二度目の大戦へ向かう時代に、この鵠沼の地で保護者と有識者が、「自分たちの学校を創ろう」と誕生させました。その後一貫して、教職員と保護者の共同で運営され、時代の課題に応える教育を追求してきました。現在は、創立80周年を期して幼小中高全学の連携強化や、総合学園としての教育の充実をはかっています。
湘南学園の建学の精神は、長きにわたって次のようにうたわれています。
「個性豊かに、身体健全、気品高く、明朗で実力があり、
社会の進歩に貢献できる、有能な人間の育成」
中高では、もっと端的に「社会の進歩に貢献する、明朗で実力ある人間を育てる」と教育目標を表現しています。これは、現代の複雑な社会状況と照らして、改めて含蓄のある、深い意味を持つ指針であると考えています。
現代の国際社会と日本は、「グローバル化時代」の様々な問題に直面しています。世界経済も地球環境も大きな危機の中にあります。日本でも若者の就職難が深まり、多数の人びとの雇用や生活が不安定になっています。「無縁社会」との言葉が説得力をもつほどに、他者との絆を持てない人びとが増えています。日本は美しい自然や景観、豊かな食料に恵まれ、工夫と改善を重ねる勤勉な努力でアジア最初の先進国となりました。後発の新興国に追い上げられても、日本の経験と蓄積は大きいはずです。しかし不安や閉塞感が静かに深く広がっています。若い世代の人びとは、将来に希望や夢を描くのがますます難しくなっていることでしょう。
湘南学園は、入学した生徒達がここで様々な事を学んで挑戦する舞台です。この学園でおおぜいの友達や知人を得て、様々な体験や交流を重ね、夢や希望いっぱいに大学や社会へと旅立ち、生涯くずれぬ幸福を築いて欲しいと願っています。
中高の6年間は、本格的な自分探しの始まりです。自己の適性を探り、進むべき分野を探り当てることです。深遠な各教科の学習に地道に取り組んで高い学力をつけ、クラブ活動や学校行事で仲間とおもいきり頑張ることは、将来の「生きる力」につながっていきます。もっと先の舞台で新たな協力や切磋琢磨し合える人間関係を広げ、元気で生きていく上で、そうした経験が支えやヒントになるのです。
湘南学園は、中高6年間の一貫教育を生かして、独自のカリキュラムを編成し、旺盛な教科指導を展開しています。希望する大学に続々と合格、進学できるように全体の学力水準を引き上げを図り、進路指導のプログラムを拡充しています。
また本校独自の「特別教育活動」は、20年以上の取り組みを蓄積しています。各学年で現代の重要テーマに関わる体験学習を展開し、社会に生きる人びとに広く学びながら、将来への意欲と問題意識を育んでいます。卒業生や各界の第一人者に出会って啓発される機会はさらに大切になっています。生徒諸君は世の中への視野を広げ、人間観や社会観を大いに深めて欲しいものです。
本校は、1学年5クラス体制を基本に、6か年一貫教育の充実に努めてきました。校舎の屋上からは、湘南の海と江ノ島や富士山が望める最高のロケーションに恵まれます。最寄りの鵠沼海岸駅や鵠沼駅から徒歩で約8分、信号がない閑静な住宅街を通学できます。自転車通学者もおおぜいいて、和やかな通学風景は地域の景色にとけこんでいます。校内は清潔で、生徒達が憩える様々な空間があり、ラウンジやスクウェアにはいつも団らんの風景があります。図書室やホールは利用者が多く、部室棟やジムは活気にあふれています。
本校の生徒諸君のカラーが一番発揮されるのは、体育祭・学園祭・合唱コンクールなどの全校行事でしょう。生徒会の実行委員会の諸君が企画から運営までを仕切り、高揚感あふれるレベルの高いイベントを実現しています。
生徒諸君と保護者は、数多い学校から湘南学園を選んで入学して下さいました。縁あって出会った皆さんとの接点を大切に、期待に応える教育実践を追求していきたいです。生徒の皆さんは、学園生にふさわしいマナーやモラルを身につけ、学園生であることに誇りを持てるように生活して欲しいです。自主性や主体性を豊かに身につけ、時代を切り拓き、充実した人生を築いていただきたいです。