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第26回 江の島の魅力~湘南学園とのつながり①

2018年7月4日

 2020年東京オリンピックでは、江の島でセーリング競技が開催されます。
 その玄関の1つ、小田急江ノ島線終点の「片瀬江ノ島駅」の駅舎は、観光スポットとしても有名でしたが、五輪前にさらに本格的な「竜宮城」スタイルに建て替えられることになっています。

 「江の島」という存在は、湘南学園のロケーションを説明する上で欠かせない場所です。私自身も江の島の大ファンでありリピーターです。この江の島をテーマに、2回に分けて取り上げてみたいと思います。
 

 湘南学園のメインの最寄り駅は、小田急江ノ島線の「鵠沼海岸駅」です。
 下りの次の駅は、終点「片瀬江ノ島駅」です。町田や新宿までつながる上り電車はこの駅を始発とするため、次の鵠沼海岸駅は「乗車するとほぼ100%座れる」という恩恵にあずかります。

 学園からこの駅までは、信号1つない閑静な住宅街を徒歩で8分前後になります。部活や行事準備で帰りが遅くなった中高生なども、駅での乗車はいつもストレスなく座ることができるのです。長い通学生活においてとっても重要なメリットであるといえるでしょう。電車通勤の私にとっても同様なことです。
 

 江の島は、湘南海岸から相模湾へと突き出た「陸繋島」です。島の中心には神社があり、展望台やヨットハーバーがあり、たくさんの食堂や土産店があります。
 そして数百名の住民の方々が、江の島の内部にお住まいになっています。小さな坂道や抜け道が島のあちこちにあり、素晴らしい眺望に恵まれたお住まいが多いことはあまり知られていないでしょう。

  「江の島」の遠景は、毎朝のNHKニュースなどで定例の座を占めています。テレビ番組では「江の島」は超メジャーであり、BSも含めたNHKでも民放でも頻繁に登場します。江ノ島電鉄=江ノ電の車窓風景をつないで、鎌倉~藤沢間の名所スポットをめぐる報道番組のとても多いのがまた嬉しいことです。
 
 
 江の島は、古い歴史と伝統を持つ「一等地」です。最も奥の「岩屋」は奈良~平安時代から宗教的な修行の場として著名な宗教者が訪れました。鎌倉時代以後も江の島は多くの為政者から聖域として保護され、参詣されてきました。

 江戸時代の後半には、江戸庶民の行楽地として、大山や鎌倉と結ぶ観光ルートが流行しました。当時の人びとは「江の島行き」を楽しみにし、寺社を参拝し、景勝地や名物料理を楽しみました。浮世絵や歌舞伎でも江の島は数多く取り上げられました。

 明治以後は多くの外国人も訪れました。アイルランド人のサムエル・コッキングは別荘と本格的な庭園・植物園を建て、現在の江の島植物園の前身となりました。明治後半に江ノ島電鉄が開通し、大震災の被害は甚大でしたが、昭和初期に小田急江ノ島線が開通してから首都圏と直結します。

 1964年の東京五輪を機にヨットハーバーが開設され、江の島はマリンスポーツの拠点にもなりました。首都圏の手軽な観光地として、現在の江の島はさらに幅広い人気を集めています。
 

(明日へつづく)