第205回 第6回湘南学園てらこや

2011年3月3日

学年末試験の第4日目です。毎朝、小田急線で藤沢駅から鵠沼海岸駅へ向かう時間帯に、車内は在校生諸君でいっぱいです。今週は大部分の生徒達がノートやプリントを開けて、最後のチェックをしています。少しのぞいてみると、ラインマークや書き込みがいっぱいです。
中には駅を降りてから学校へ向かう道でも手放せない人達がいます。教科の学習は、「小さなパーフェクト」を積み上げ、より広い範囲をカバーできる実力を養っていく長い旅です。まずこの定期試験でたしかな達成感を蓄えてほしいと思います。

 

今週土曜日は、いよいよ高校卒業式です。午後にはPTA主催の第6回湘南学園てらこやが開催されます。今回は「小学校特別講座」として午後1時30分から小学校ホールで行われます。

 

第1部は、「地球の未来を考えるミニコンサート」です。学園小4年生の千田りえ菜さんと音楽家の矢島敏氏が出演します。千田さんは二年前にドイツの「スタインウェイ国際ピアノコンクール」で優勝し、「モーツアルト賞」も同時に受賞したという大変な実力を持つ女の子です。矢島さんは琉球民謡の専門家で、学園小の「たいいく表現まつり」でも共演され、今回も沖縄民謡を披露して下さいます。

 

第2部は、「未来の地球のために今私たちができる事」をテーマに、東北大学名誉教授の川崎健先生が講演して下さいます。先生のお孫さんは湘南学園中学校に在籍されています。二年前に出された『イワシと気候変動~漁業の未来を考える』(岩波新書)が大変話題になった方です。地球環境の全体が1つのシステムとして関連し合い支え合っていることを、イワシを例にダイナミックに解明されているそうです。湘南学園小学校が「エコスクール」の道を切り拓こうとしている現在、この講演は貴重な機会になることでしょう。