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理事会

ご 挨 拶

理事長  岩武 学

湘南学園の皆様
この度、理事長に再任いたしました岩武学と申します。
2018年から理事を務め、2022年から理事長を務めさせていただきました。
改めましてこれからの2年間、よろしくお願いいたします。
前の任期では学校法人の責任者である理事長としてたくさんの方々とつながらせていただきましたが、同時にその職責の重さを痛感した2年間でもありました。
以前、私がたくさんの方たちから学ばせていただいたこととして皆様にお伝えしたのは「問い直し」「やり直し」「対話」でしたが、もちろん今も変わらず大切にしています。
 
現在、学校法人湘南学園の理事会は教職員5名、保護者8名の13名で構成されています。立場の違いはありますが、同じ理事会の仲間として尊敬・尊重し合う関係を築いています。意思決定の際には、それぞれが独立した存在としてすべての議事において是々非々で1/13の責任を果たしています。これからも経営を託してくださった皆様、これまで湘南学園を守ってきてくださった方々に対し、恥ずかしくないような理事会にしてまいります。
 
経営面を直視しますと少子化の波は想像以上に進んでおり、神奈川県で2022年に生まれた子どもは56,578人で今年度入学(入園)した幼稚園年少と比べ-7.5%、小学1年生と比べ-17.2%、中学1年生と比較するとなんと-25.3%という驚きの数です。これからの学校経営はその現実と向き合っていかなくてはなりません。いち早く社会の情勢を察知し常に先手を打っていく、そんな学校経営が私たちの責務だと考えています。
 
昨年度、湘南学園は創立90周年を迎え、11月19日には90周年記念事業として記念式典や各種イベントなどを執り行い、たくさんの方にお越しいただきました。
改めまして90年もの長きに渡り湘南学園を大切にし、守ってきてくださった方々へ、心からの感謝と尊敬の気持ちをお伝えしたいと思います。
90周年事業ではテーマである「つなぐ・つながる」の言葉通り、これまでご一緒する機会のなかった多くの方たちとつながることができました。そして立場を超え、90周年という大切な節目を共につくることができました。まさに湘南学園の底力を見た、そんな思いです。
 
91周年目を迎える今年度は、100周年という大きな目標への第一歩と考えています。90周年では「つなぐ・つながる」が実現できましたが、それだけで満足してはいけないことに気がつきました。
困窮者支援の現場では、困っている方を適切な場所へ「つなぐ」のですが、多くの場合、つないだらそこでその方との関係は途切れてしまうそうです。それをお聞きして、つながるだけでは途切れてしまう可能性があることを学びました。90周年での「つながり」を一過性のものにしないよう、来る100周年に向け、91周年からは「つながり続ける」ことを大切にしながら、一歩一歩進んでいきたいと思います。
 
2023年10月、衝撃のニュースが報じられました。不登校状態の子どもが過去最多の約30万人というニュースです。また、子どもの自殺は2022年に初めて500人を超えましたが、昨年も507人と報じられ、とても深刻な状態が続いています。
そんな今、私たち大人にできることは何なのでしょうか?すべての子どもが安心できる学校ならそんな悲しいことにはならないはずです。
 
私は安心の源は「自分らしく、ありのまま」いられることだと思っています。子どもは生まれたときは主体性の塊で、何でも触るし、何でも口に入れます。まさにありのままです。それなのに今の教育界では「主体性を取り戻す」の言葉が踊っています。子どもたちはいつから主体性を失ってしまったのでしょうか。今ではとても恥ずかしいのですが、自分を振り返ると息子が幼いときに一番多く使った言葉、それは「だめ」でした。「だめ」を言われ続けた子どもが主体的になるはずがありません。そんな大人の言動が子どもの主体性を削っているのだと気が付きました。「自分らしく、ありのまま」いられるためには「やってみたら」という大人が周りにいるかどうかがとても大きいのではないでしょうか。また、子どもの安心はそこに関わる大人(保護者の皆様や学校の先生方)の安心につながると思っています。前期掲げた「すべての学園生が安心できる学校」からアップデートして「すべての人が安心できる学校」を目指してまいります。
 
昨今、報道で目にする学校の話題の中には、保護者と学校のネガティブな関係のものも少なくありません。「子どもの幸せ」という同じ願いを持った両者がそのような関係になっていることが残念でなりません。
湘南学園はPとTの共同経営という極めて民主的な学校経営を行っています。同じ願いを持った保護者と教職員が共に支え合い、対話を通し、最上位目的で手を結ぶことが、湘南学園に関わるすべての人たちたちの幸せにつながると確信しています。
微力ではありますが、すべての人が当事者となり、みんなで学校をつくっていけるよう、一つひとつできることをやってまいります。
一人では何もできません。たくさんの人の力が必要です。ぜひ一緒に湘南学園をつくっていきましょう。



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