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学園長からのご挨拶

未来への希望を育む総合学園

湘南学園学園長  山田 明彦

学園長 山田明彦

湘南・鵠沼の地に87年の歴史を刻む
 湘南学園は、藤沢・鵠沼の閑静な地域に、「個性と自由を尊重する教育」を望む保護者と教職員の協力によって、1933年(昭和8年)11月に創立されました。日本で軍国主義の風潮が強まり、二度目の世界大戦に向かった時代に、「自分たちの学校を創って、本物の教育を追求しよう」との願いから誕生した“手づくりの学園”でした。

 創立時はごく小規模でしたが、その後、幼稚園・小学校・中学校高等学校からなる男女共学の総合学園として発展します。一貫して教職員と保護者の共同で運営されて幾多の困難をのりこえ、時代の課題に応える教育を追求してきた、伝統ある私立の学園です。

 
建学の精神と「PT共同経営」
 建学の精神は、「個性豊かにして身体健全 気品高く 社会の進歩に貢献できる 明朗有為な実力のある人間の育成」と表現されます。

 縁あって学園に集まった子どもたちが、みんな健康で明るく伸び伸びと育つこと。豊かな感性と個性を磨きながら主体的な学習を深めること。将来気品高く良識ある市民として社会で思う存分活躍すること。知・徳・体の調和的な発達をめざす全人教育が、本学園のゆるがぬ教育理念であるといえます。

 創立80周年以来、「食育」の旗を掲げて学園生の健康と成長に寄与する「カフェテリア」が開業され、保護者の方々のご尽力により独自のNPO法人が発足されました。学園生や広範な関係者の食と語らいの光景は素晴らしく、「PとTの共同経営」はここでも具現化されています。

 
深まる時代の危機の中で
 2020年になり、新型コロナウイルスの感染拡大により、日本も世界も空前の危機に直面しています。

 犠牲者が日々増加し、誰もが健康と生命を脅かされ、医療を始めとする関係者の皆様は壮絶なご尽力を続けられています。経済活動や社会生活は重大な打撃を受け、子どもたちは学校で共に学び生活する権利を長期にわたって奪われました。

 感染症の克服には、人類全体が何度も経験し克服を目指してきた歴史もあり、国連を中心に国際社会が掲げた「SDGs」でも特筆されるゴールの1つです。各国の対策がまず急務ですが、持続可能な世界を築くために国家を越えた連帯を強め、同時代に生きる人類が同胞意識を深めて協力や支援を広げていかねばなりません。

 また日本と国際社会はグローバル時代に伴う激しい競争と歪みに直面し、孤独や不信、対人関係の困難が広がっています。次世代の若者や子どもの抱える不安や閉塞感に対して、先行世代の我々は「気づき」を重ね、声かけ・寄り添い・励ましに努める責務があると考えます。

 
学園生に身につけてほしい「生きる力」
 湘南学園は、地球規模で展開される「ESD」の教育理念を手がかりに、未来に生きる子どもたちのために、全ての教育活動の結びつきを大事に考えます。日本は特に総人口の減少と少子高齢社会の進行が顕著であり、地域の再生や各分野で活躍する新世代の輩出が切実に求められています。

 学園生には、特に「人を大切にしてつながりを広げられる力」、「自分の考えを深めて様々な機会に表現できる力」、「主体的に行動して新たな課題にチャレンジできる力」を養ってほしいと思います。

 世の中は懐が深く、様々な仕事・人生や貴重なつながりがあることを理解し、尊敬できる生き方にたくさん出会えることを期待します。すべての学園生が自分の個性や持ち味を生かし、積極的で充実した人生を築いてほしいと願うものです。

 
歴史に学び、より信頼される私学をめざす
 湘南学園は、校舎の屋上からは湘南の海と江ノ島や富士山が望め、複数の最寄り駅から徒歩で近く、信号のない閑静な住宅街を通学できる最高のロケーションに恵まれています。地域の景観に融けこんだ各校舎にはそれぞれの魅力があります。

 その中で私学として独自の「共同体」が形成され、80年以上も存続してきました。その歩みを通して克服すべき弱点や改善すべき体質も自覚されてきました。創立90周年、100周年を期して歴史の教訓から学び、課題を共有して解決を求めていく努力もかかせません。

 建学の精神に改めて立脚し、より信頼される独自の教育と運営を目指していきます。どうか幅広い皆様方のご教示とご協力をお願い申し上げます。