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湘南学園の食育

湘南学園カフェテリア
開設に託された教育の願い

 湘南学園のカフェテリアは、昨年秋に開業7周年を迎えました。
 新たに全学の一拠点となったこの施設は、NPO法人「湘南食育ラボ」によって運営されています。

 創立80周年記念事業の一環で、広範な特別募金のご支援も受けて「80周年記念館」が完成されたのは2013年のことです。中心となる「湘南学園カフェテリア」は、全ての学園関係者のための新たな食と憩いのスペースとして開設されました。

 その背景には何よりも、育ちざかりの学園生が安心で安全な食材による美味しい献立に恵まれるようにとの願い、また食の飽和と貧困が混在する現代において、建学の精神に照らして「食育」を本格的に推進していこうとの願いがありました。学園の子どもたちが、食をめぐる学びや体験を重ねて健やかに成長し、将来も豊かな食生活を築いてほしいと考えたのです。



お弁当の全学提供、学園全体の憩いの場
年間を通した食育とイベントの支援

 中高生のランチ利用から始まりましたが、その後お弁当の提供も全学に拡げていただき、小学生と幼稚園児のご家庭や教職員も注文できるようになりました。年間で小・幼がカフェテリアを直接利用できる期間も設けられ、「クラスランチ」「学年ランチ」(中高)「スクールランチ」(小)「カフェテリアランチ」(幼)などが定着しました。

 幼稚園の季節折々のイベントや小学校の総合学習でも様々なご支援を受け、日本の行事食を数多く体験するなど多彩な食育が進展しました。中高家庭科の調理実習を始め教科教育や、地域の生産者とも出会う総合体験学習が深まり、SDGsを視野に入れた学びが支援されるようになりました。



学園とラボの協働による食育の創出 
子どもたちの健康と成長第一の出食

 昨年度には「サロンde湘南」も発足されました。学園生と保護者、教職員や地域の市民が集って、「食と健康」をテーマに共に学んで語り合える企画が始まったのです。

 このように学園とラボの協働により、全学的な食育が創出され発展が図られています。これは建学の精神を具体化する教育実践の重要な一環です。

 カフェテリアでは、学園生のために加工品を極力使用しない手作り比率の高い調理を進め、安全性や地産地消にこだわる原材料を選択しています。伝統の和食にも目を向けてもらうなど多彩な献立を用意されています。子どもの健康と成長第一の出食を展開されているのです。


2023年度 食育に関する取り組みの実績

2023年度実績


【食育に関連する取り組みのご紹介】