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2025年度スタート

2025年4月11日

小学校、中学校高等学校、幼稚園の入学式・入園式、始業式を終え、園児・児童・生徒1820名で、2025年度湘南学園の教育活動がスタートしました。今年は寒暖差が大きく桜が満開の中での新年度行事で、例年以上に華やかでした。今年度もよろしくお願いいたします。

私も湘南学園に勤めて4年目を迎えますが、幼稚園、小学校、中学校の入学式・入園式を見ていて、子どもの発達段階に応じて考えられていることを感じます。

幼稚園は、コロナ禍があったこともありますが、3クラスが別々に入園式を行います。半円形に並べられた椅子に座った子どもたち、その後ろに保護者の皆様が座り、前に園長・副園長・担任・学園長が座ります。子どもたちを大人が包み込むように、安心感をもって入園式を迎えるようにしています。20分くらいの式ですが、笑顔と拍手、祝福が溢れる場となります。二日目の様子を見ましたら、すっかり幼稚園になじんでいる子が多かったようです。素晴らしい遊びと学びの環境ですので、保護者の皆様に「湘南学園幼稚園に入れてよかった!」と言っていただけると思います。

小学校は、歌で始まり、6年生と手をつないだ1年生が入場し、前面のひな壇に座り、子どもたちの言葉と歌でつなぎ、6年生が手をつなぎ1年生が退場していきます。その間、司会の先生の言葉や「起立・気を付け・礼」という儀礼的なことはありません。「子どもが主役」が表れている場となります。これは、卒業式でも同じです。卒業式は、10曲の歌と言葉でつないでいき、卒業生は壇上後ろから入場し、卒業証書を担任から受け取り退場します。こういう式では、大人は裏方に徹します。子どもを信じて任せることは、とても大事なことです。子どもも大人も成長します。

中学校(高等学校)は、入学式という儀式として、あたたかい雰囲気でありながらも厳粛に行われます。中学生としての自覚をもって、主体的な学び・自律的な行動が求められるという意識を高めていくことを感じる雰囲気です。儀礼的な部分もきちんと行われ、緊張感のある場になります。生徒会の生徒も新入生のことを考えて主体的に動いていましたし、吹奏楽部の演奏も迫力があって素敵でした。

三者三様ですが、時代の流れに応じてUPDATEしていく部分はあります。大きな変化でなくても、年々少しずつ変えていくことが必要だと思います。その時の視点は、「子どものために」ではなく「子どもにとって」という考え方です。今までやってきたことは「子どもにとってどうだったのか?」「子どもの立場ではどうなんだろう?」と考えてみることで、よりよく変わってくことができます。よく分からないことは、子どもに聞いてみるのが一番です。もちろん何でも変えればいいということではありません。「湘南学園として」「発達段階に応じて」という部分は大事な視点として残していかなければなりません。」

このことは、行事に限らず、すべてに通じる考え方です。「UPDATE湘南学園」は昨年度からのテーマでもあります。これまでのことを振り返り「やめること・続けること・新たに始めること」を考えて実践していくことは、湘南学園が持続発展するためには欠かせないことです。学校を取り巻く状況は年々厳しくなり、子どもたちが生活する状況も年々息苦しくなっています。この課題に向き合いながら、「安心して楽しく学び、生活できる、そして、さまざまな挑戦ができる湘南学園」として100年を迎える準備をしていきたいと思います。

今年度も湘南学園へのご支援とご協力、よろしくお願いいたします。