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日本初 総合学園として全学ユネスコスクール加盟

2025年6月11日

今年も梅雨入りの季節を迎えました。うっとうしい日々ではありますが、湘南学園には嬉しいニュースが入ってきました。6月2日付で小学校もユネスコスクールに正式加盟したのです。今年の2月28日には、幼稚園としては神奈川県初のユネスコスクール加盟をし、2013年には中高が加盟していますから、ついに幼小中高すべてのパートがユネスコスクールに加盟し、総合学園としては日本初のユネスコスクール学園となりました。これからユネスコスクールとして全学がつながり一貫教育を進めていくわけですが、そもそもユネスコスクールって何?どうやってユネスコスクールになるの?なった後は何をするの?等々の疑問をお持ちの方もいらっしゃることと思います。そこで。ユネスコスクールについて説明していきたいと思います。

スクールユネスコスクールへの加盟は、国際的な教育ネットワークに参加することを意味します。ユネスコスクールは、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の理念に基づき、持続可能な開発、平和、国際理解などを教育の中で推進する学校・園です。加盟すると次のようなメリットがあります。

  • 国際交流~他国のユネスコスクールと交流し、異文化理解を深める機会が増えます。
  • 教育の質向上~ユネスコの教育プログラムやリソースを活用し、教育の質を高めることができます。
  • 地域社会への貢献~持続可能な開発目標(SDGs)を実践し、地域社会に貢献する活動を行います。

ユネスコスクールへの加盟は、学校がグローバルな視野を持ち、未来を担う子どもたちに豊かな教育環境を提供するための重要なステップなのです。

ユネスコスクールに加盟するための審査基準は、

  • チャレンジ期間~申請前に、ユネスコスクールの理念に基づいた活動を1年以上行う必要があります。この期間中に、ユネスコスクール事務局や関連イベントに参加し、活動を深化・発展させることが求められます
  • 国内審査~チャレンジ期間終了後、国内審査が行われます。審査は毎年度2回実施され、活動内容や成果が評価されます。
  • 持続可能な開発のための教育(ESD)~ESDの理念に基づいた教育活動を行い、地域社会や他のユネスコスクールとの連携を図ることが重要です 。
  • 全体の取り組み~経営方針にユネスコスクールの活動を明確に示し、組織的かつ継続的に取り組むことが求められます。

これらの基準を満たすことで、ユネスコスクールとして認定される可能性が高まります。

国内審査を通った後は、

  • ユネスコ本部(パリ)への推薦~国内審査で承認された学校は、ユネスコ本部に推薦されます。ここで、国際的な基準に基づいた最終審査が行われます。
  • ユネスコ本部の審査~ユネスコ本部では、提出された資料や国内審査の結果を基に、活動内容や理念がユネスコスクールの基準に適合しているかを確認します。
  • 認定通知~ユネスコ本部の審査を通過すると、正式にユネスコスクールとして認定されます。認定通知が送られ、ユネスコスクールとしての活動が正式に開始されます。

現在、幼稚園と小学校はこの段階です。ここまで来るのに、2年を要しましたが、それぞれ高評価での承認となりました。これは、これまで湘南学園で継続してきた教育活動が、国内でも国際的にも高く評価されたということでもあります。チャレンジ期間、国内審査を通っても長年ユネスコ本部の審査を通らない学校も多くあることから考えても、湘南学園の教育には誇りをもって、引き続き充実させていきたいと考えています。

  • 活動の継続と報告~認定後も、ユネスコスクールとしての活動を継続し、定期的に活動報告を行う必要があります。これにより、ユネスコスクールのネットワーク内での情報共有や連携が促進されます。

このプロセスを経て、ユネスコスクールとして、持続可能な開発のための教育(ESD)を推進する重要な役割を果たすことが期待されます。

ユネスコスクールは、世界中で約10,000校が加盟している国際的な教育ネットワークですが、日本のユネスコスクールと他の国のユネスコスクールにはいくつかの違いがあります。

  • 加盟校数~日本は世界で最も多くのユネスコスクールを有しており、約1,000校が加盟しています。他の国々では、加盟校数が少ない場合もあります。
  • 教育内容と活動~ 日本のユネスコスクールは、持続可能な開発のための教育(ESD)を推進する拠点として位置付けられており、地域社会との連携や環境教育に力を入れています 。他の国々では、文化多様性や平和教育に重点を置く場合もあります 。
  • ネットワークと交流~日本のユネスコスクールは国内外の学校・園との交流が活発であり、情報や体験を共有する機会が多いです。他の国々でも国際交流が行われていますが、交流の頻度や内容は異なることがあります。
  • ガイドラインと審査基準~日本のユネスコスクールは文部科学省や日本ユネスコ国内委員会のガイドラインに従って活動しています 。他の国々では、それぞれのユネスコ国内委員会が独自のガイドラインを設定している場合があります 。日本では、ユネスコスクール加盟後は、学校がユネスコの理念に基づいた教育活動をどれだけ効果的に実施しているかを次の基準によって評価されます。
    • 持続可能な開発目標(SDGs)の実践~SDGsを教育カリキュラムにどのように組み込んでいるか。
    • 国際理解と平和教育~異文化理解や平和教育を推進するための活動やプログラムの実施状況 。
    • 地域社会との連携~地域社会と協力して教育活動を行い、地域の課題解決に貢献しているか。
    • 教育の質の向上~ユネスコの教育プログラムやリソースを活用して、教育の質を向上させる取り組み。

これらの基準を満たすことで、ユネスコスクールとしての認定を維持し、国際的な教育ネットワークの一員として活動を続けることができます。

中高は。この段階の評価を受け、ユネスコスクール活動を継続しています。

今後、全学ユネスコスクールとして「つながり」を意識し、連携強化していきたいと考えています。ユネスコスクールについてご質問やご意見などはありましたらお寄せください。学園長通信で紹介し、さらに説明をさせていただきます。よろしくお願いいたします。