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第21回 幼小中高とPTAをつなぐ ひまわりプロジェクト

2018年6月16日

 「ひまわりプロジェクト」は、全国各地で展開され注目されている、福島復興支援のとりくみの1つです。
 湘南学園でも近年、幼小中高の学園生とPTA保護者や教職員をつなぐ、全学的なとりくみとして発展してきました。今回はそのことについて紹介させていただきます。
 

 この「ひまわりプロジェクト」を主催する「NPO法人シャローム」は、長年「障がいのある人もない人も共に生きる温かいまちづくり」を目指して活動されています。

 震災前から障がい者と農家のご協力で食用ひまわりの栽培を続けられ、震災後は福島と全国の支援者との「絆事業」としてこの事業を発展させてこられました。

 ひまわりの栽培協力者を募って、福島から食用ひまわりの種が送られます。全国各地で花を咲かせた後、そこから採れた種が福島へ返送され、ひまわり油「みんなの手」として製品化され、再び皆さんのもとへ返られます。

 この過程で障がい者施設へのお仕事が提供され、その収益は福島県内のひまわりこども大使派遣事業や長期化する支援活動のための自主財源となります。

 栽培された各地では景観作物として地域に貢献し、親子の会話や住民協力の輪を温かく広げているのです。
(以上、ホームページ『NPO法人シャローム「ひまわりプロジェクト2018」栽培協力者募集のお知らせ』等を参照させていただきました。ぜひご覧になってください)
 
 
 このとりくみに、中高生徒会の風紀環境委員会の生徒達が注目しました。

 2016年夏に「あなたもひまわりを植えてみませんか」の呼びかけやポスターの掲示がなされ、中高ホール前のエリアを中心にひまわり栽培が行われました。集められた種は当時中学3年生だった橋本さんの仲介で福島へ送られ、“ひまわりクッキー”と“ひまわりオイル”となって学園へ戻ってきました。

 2017年4月、カフェテリアで「ひまわり市場」が開催され、下級生の緑化チームメンバーも手伝って、にぎやかな会場ではクッキーが大人気でした。

 その後「ひまわりプロジェクト」は、中高から幼・小、保護者、教職員へと活動の輪を広げました。
 昨年秋には、幼稚園児が咲き終わったひまわりの花頭を収穫し種を採りました。その種は11月のPTAの日に中高緑化チームへと贈呈され、福島へ送られました。

 今年の春には、小学校2年生が全員で種をポットに種まきをしました。ポットで育ったのを受けて5月26日、PTAサポーターズクラブを中心に保護者の方々が事務所前の「ワイルドフラワーガーデン」に植え替えてくださいました。早朝より汗をかかれながら懸命に作業されるご様子に感謝の気持ちでいっぱいでした。

 中高生徒会でのプロジェクトチームは、今月たちあげられます。この夏、学園の花壇に大輪の花を咲かせてくれることが楽しみです。そして今秋のPTAの日に、再び幼稚園児が収穫した種は中高生チームに届けられ、福島へと送られるのです。
 

 このプロジェクトへの参加を通じて、幼小中高の学園生とPTAの保護者、教職員の作業が全学的に見事につながった姿は、湘南学園らしい温かな協働を代表するものでしょう。関係者の皆さまに心からお礼を申し上げます。