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4年間の感謝を込めて ―― ユネスコスクール大会の報告と最後のご挨拶

2026年3月25日

日頃より本学園の教育活動に温かいご理解とご協力をいただき、心より感謝申し上げます。

去る3月20日(金・祝)、湘南学園カフェテリアにて「第5回ユネスコスクール神奈川県大会」を開催いたしました。2017年以来2度目となる本大会は、湘南学園が「幼稚園・小学校・中学校・高等学校」の全学でユネスコスクールに加盟したことを記念する、非常に意義深い節目となりました。

当日は、ユネスコスクール関係団体からの最新の情報提供に加え、加盟校による多様な実践発表、そして半世紀ぶりに改訂された「ユネスコ教育勧告」について考えるワークショップなど、多角的で熱気あふれるプログラムが展開されました。


「本物」との出会いが子どもを変える

加盟校の発表を聞く中で改めて確信したのは、ユネスコスクールの取り組みの本質です。それは単に「SDGs」や「国際理解」という知識を教科書でなぞることではありません。

商店街の活気ある現場との連携、高齢者施設での温かな世代間交流、海や川の生態系を守る環境学習、企業との協働プロジェクト、そして海を越えた海外の学校とのオンライン交流……。

子どもたちが地域や社会という「現場」に飛び出し、「本物」と出会った瞬間に、その目の色が変わる。 教室の中だけでは得られない、この「自分ごととして考える力」や「学ぶ意欲」こそが、予測困難な時代を生き抜く力になるのだと改めて強く実感いたしました。

ある学校の紹介で「子どもたちは全員タワーマンションの住民です」というお話があり、地域による生活環境の違いに驚く場面もありました。しかし、どのような環境であっても、学校が地域に開かれ、地域もまた学校を支えるという「双方向のつながり」がある場所では、子どもたちの探究心は見事に育まれていきます。福祉、環境、防災、多様性理解――これらすべてが、体験を通した「生きた学び」となって子どもたちの血肉となっていく姿に、教育の希望を見ました。


湘南学園が持つ「唯一無二」の土壌

湘南学園の各パート(幼稚園から高校まで)の発表では、事前のすり合わせがなかったにもかかわらず、その根底には見事な共通点がありました。それは、「個性尊重・自由と責任」を軸とするという建学の精神です。

明示的に「これはESD(持続可能な開発のための教育)です」と謳わずとも、日々の生活や行事の中にその理念が深く根付いている。長年にわたって、幼小中高が一貫して大切にしてきたこの土壌こそが、ユネスコスクールが目指す姿そのものであり、本学園の誇るべき強みであると再確認いたしました。

これからの湘南学園は、この強みをさらに進化させ、「湘南学園ならではの唯一無二の学び」を追求していく必要があります。どの学校も同じである必要はありません。「この学校には、こんなにおもしろい学びがある」「湘南学園だからこそ体験できる世界がある」と胸を張って発信していくことが、これからの時代、ますます求められるでしょう。


共に歩んだ「対話」の時間に感謝を込めて

そして私個人にとりまして、この4年間で何より心に残っているのは、教職員、保護者、学園関係者の皆様との心の交流です。保護者の皆様との子育て講演や対話の時間も、私にとっても大変楽しく、有意義なひとときでした。

皆様と真摯に向き合い、言葉を交わす中で、私自身が改めて「話を丁寧に聞くこと」や「対話」の重要性を深く感じさせていただきました。子どもたちが「本物」と出会って成長するように、私たち大人もまた、対話を通じて互いの想いに触れることで、共に学び、支え合える関係を築いてこれたのではないかと自負しております。こうした温かな繋がりに、私自身がどれほど励まされてきたか分かりません。

最後になりますが、この4年間、皆様には多大なるご支援をいただき、本当にありがとうございました。振り返ればあっという間でしたが、皆様と共に過ごした日々は、私にとって何物にも代えがたい「宝物」です。

私は学園を離れますが、これからも一人のファンとして湘南学園を見守り、応援し続けてまいります。100周年に向けて、湘南学園がますます輝き続け、さらなる幸せが訪れますよう、心よりお祈り申し上げます。

4年間、本当にありがとうございました。

「ごきげんよう」