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第236回 中高図書委員たちが主役の図書室

2021年12月1日

 早くも12月を迎えました。今回の通信は、学園中高生の意欲あふれる委員会活動の中から、ある取り組みを紹介しましょう。
 
 11月20日(土)に第1回中学入試説明会が開催されました。受付開始後にアリーナで上映された学校生活紹介ビデオの1つが、『自分たちでつくる図書室』でした。
 「湘南学園中学校高等学校図書委員会」が登場する内容です。今年度初期に公開されましたが、自分は初めて視聴してくぎづけになりました。図書委員会の委員長や企画班班長が中心になり、日頃の自分たちの活動を紹介していました。本が大好きだったり、アクティブな活動に期待して参加したメンバーは、「企画班」「カウンター班」「整備班」「広報班」に分かれて、様々な作業に取り組んでいます。

 最近の例では、「まんがでSDGs!」や「先生による手記な本の朗読会」などの斬新な企画は、学内の方々や広く世間の関係者から大きな注目や評価をいただいてきました。日常的な貸出業務や書籍管理の実務から、全校への広報キャンペーンのプロジェクトまで図書委員会の守備範囲は広く、“自分たちで図書室をつくっていこう!”の意欲が本当に頼もしいです。
 
 ビデオでは、昨年実施された『選書ツアー』の模様が詳しく紹介されていました。委員たちは担当のジャンルを分担し、藤沢駅近くの大書店を皆で揃って訪問します。「建築や料理」担当もいれば「哲学・宗教・社会科学」担当もいて、司書の先生が行う<選書>の作業に図書委員の諸君がトライするのです。中高生対象の図書室だからと同世代の「生徒目線」で、イチオシの本や同世代にぜひ読んで欲しい本を皆でしっかり選んで、まとめて購入に至るのです。
 事前に図書室の棚やネット情報など調査を行い、実際に手に取ってみて決め、戻ってからスタンプやラベリングなど貸出準備の事務処理も自分たちでやって、ドキドキして書架に並べる・・・・・・そうした一連の作業が紹介されていました。

 登場した委員たちは、「知らなかった世界、知り得なかった世界との出会いがあります」「いろんな本の楽しさ、奥深さを学園のみんなに知ってもらいたいです」「新入生や新しい委員も入って活動の楽しみが広がります」「委員会の場はやりがいがあり、安心できる居場所でもあります」と思い思いに語っていました。
 
 先日の入試説明会は盛況でしたが、これまでこのビデオをご覧になり、ぜひこの図書室へ一度行ってみたい!と来場してくださる小学生や保護者の方々が少なくなかったことを伺いました。

 学園中高のホームページの「YouTube」のコーナーには、湘南学園中高の学校生活を紹介する魅力的な動画が数多くあります。この図書委員会の動画はもちろん、「生徒が主役」の興味深い他の動画も合わせてぜひご覧ください。
 
 実は先日、午前授業日の午後、図書室で今年度中高図書委員会の皆さんが打ち合わせをしていました。学校司書の古関先生のサポートを受け、何とこれから「選書ツアー」に出かける準備をしていたのです!
 図書室の多数のコーナーに分散して、現在の蔵書リストを確認し、今回購入する書籍選びの下準備をしていました。いざ書店へ行ってらっしゃい!と見送りました。 久しぶりに図書室の中を見学し、いつもながらカラフルでバラエティに富んだ展示コーナーに感嘆しました。

 図書委員が語ってくれていたように、学校図書室は近くて楽しくて豊かな出会いのある大事な場所なのです。