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第109回 生徒参加の中1オリエンテーション

2019年7月6日

 今回は、6月19日午後に行われた「第2回・中1オリエンテーション」についてご紹介します。

 中学へ入学して約2か月が経ち、学校生活にもだいぶ慣れた一方、最初の定期試験を経て、勉学と部活の両立など悩みも広がる中学1年生。
 実際にその時期をかつて経験した、中高の先輩たちからのガイダンスを中心に設けられた企画です。
 4月の第1回では、学園教員団によるガイダンスとともに、やはり生徒主体による新しい学校生活全般に関する独自のオリエンテーションが行われています。その続編にあたる取り組みでした。
 

 今回は「みんなのこれからの学習に関するオリエンテーション」が主題でした。先輩中高生たちによる経験談(失敗談や成功例)とアドバイス、質疑応答の座談などが組まれました。中学最初の定期試験である「前期中間試験」の結果も出た時期に、

〇中1のなるべく早い段階で、一人ひとりが学習習慣を確立してほしい。
〇生徒一人ひとりが「学ぶ目的」をとらえ、内発的な学習姿勢を身につけていってほしい。
〇最初の定期試験の結果から学習意欲が低下してそのままの状態にならないように、先輩の経験にも学んで前向きな努力をしてほしい。

 そうしたねらいを持って執行部の先生方が構想し、高2~中2の生徒諸君の参画によって、生徒目線の意見やアイデアも尊重して具体化されたのです。
 特に定期試験の結果は学習内容の理解についての判定であり、他者との比較にとらわれ過ぎずに「振り返り」と「これからの展望」を大切にしてほしいとの願いもありました。
 

 最初の時間では、各クラスごとに先輩達が来て、自分の経験を踏まえて担当テーマの主旨を説明しました。プレゼンテーションでは簡単な質疑も行われ、中1の生徒諸君は「自分が一番聞きたいテーマ」を各自選んで、次の時間は各教室に移動しました。「何のために学ぶのか」、「時間の使い方」、「勉強のやり方」の3つのテーマです。人数的にも程ほどのバランスで参加者が分散したようです。

 そこではグループごとに語り合いが大事にされ、先輩にはもっと深く聞きたい内容が尋ねられ、同学年どうしの意見交流もあるなど、質疑や発表の時間となりました。最後の時間ではその続きがあり、最終的には個人個人による「今日の振り返り」が行われ、所定の冊子に感想や今後の決意・目標などが記されるなどのまとめの時間となりました。
 

 中1生にとってはきっと、時間の使い方や勉強方法など具体的なヒントが得られたり、「自分はいま何のために学習しているのか」の問題意識が芽生える有意義な機会となったはすです。

 私が見学した範囲で一番感心したのは、高校1年生のスタッフの人たちが、実に熱のこもったプレゼンや質疑応答、語り合いをリードする様子でした。
 中1生諸君は、先輩たちの実際の経験にもとづく助言や励ましを受けて、「何とか大丈夫そうだ」、「またがんばってみよう」といった気持ちを持ってくれたことを期待します。