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第230回 「フードドライブ」活動への参加

2021年10月20日

 今回は、幼小中高と全学のホームページに載せている「フードドライブ実施のお知らせ」について、この通信でも紹介させていただきます。
 
 コロナ禍が長期化する中で、日々の食生活にも苦労される人びとが全国で増加しています。神奈川県内では、「食品ロス」を減らし、「フードバンク」を通じて地域の助け合いを広げ、生活困窮者や社会的弱者をめぐる「食のセーフティーネット」を築いていく取り組みが推進されています。
 「フードドライブ」とは、家庭や会社などで使いきれない食品を持ち寄り、フードバンク等へ寄付して、食料が必要な人びとにお届けする活動です。誰でも気軽に参加でき、SDGsが目指す「誰ひとり取り残されない社会の実現」にもつながっていきます。全国の福祉施設・団体と連携して、子ども食堂やひとり親家庭、高齢者食事会などで役立てていただいている、「参加型のSDGsアクション」です。
 
 神奈川県のSDGs推進のご担当から、「食品ロス削減月間」の今月、さらに広範な県民の皆さんに参加していただきたいとの提唱を受け、「かながわSDGsパートナー」に加入する学校法人湘南学園およびNPO法人湘南食育ラボは、協働してこの活動に参加することにいたしました。
 実施期間を10月8日~25日とし、学園側とチームを組んでいだだくNPO法人の「フードバンクふじさわ」及び藤沢市社会福祉協議会の方々と、集約や回収などの協議をして取り組みを開始しております。
 
 「フードバンクふじさわ」の活動のご様子もいろいろと伺えました。ひとり親の世帯やひとり暮らしの学生など、食生活で大変お困りの方やご家庭が市内でも増えており、おやつもほとんど食べられないお子様のこと、例えば玉ねぎなど手頃な用途の広い食材が切実に求められていること、何度も利用していたのに急に来なくなった心配になった学生さんとの関わりなど、切実なお話に接しました。多数の市民の人たちに寄り添いサポートしておられるのです。
 コロナ禍で寄付の食材がなかなか集まらず、時にはスーパーへの買い出しまでされたり、ご提供の情報を受けて、全国の遠方地域まで受け取りに行かれるご苦労も伺いました。
 独自の藤沢方式で協力者を広げられ、市内各地に「フードパントリー」を設置してお住いのお近くで食品を受け取ってもらえる体制が築かれているのです。大口でも小口でも様々な食材の提供は本当に有難く、学校の参加により広範な子どもや保護者にも活動が周知されるようことを強く期待しています、と話されていました。
 
 初回の実施結果を受けて今後につながる取り組みにしたいと、ラボと学園で話し合っています。幼稚園・小学校・カフェテリアでご提供をお待ちしており、来週25日(月)が最終日になります。ご家庭でご寄付できる食材をお選びいただき、お手数ですがご持参いただきたく、重ねてお願い申し上げます。