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総合学園としての湘南学園

2022年9月28日

相次ぐ台風到来で被害に合われた地域の皆様にお見舞い申し上げます。一日も早い復旧を願っています。

さて、秋の風に乗って中高から木を打ち付ける音、小学校から太鼓や掛け声、幼稚園の園庭での歓声が学園長室まで聞こえてきます。今週末の中高の学園祭、来週末の小学校の「たいいく表現まつり」、幼稚園の「らんらんにこにこらんど」の練習に熱がこもります。聞こえてくるゆっくりしたリズムや子どもたちの声から何となく長閑で温かい雰囲気を感じます。湘南学園らしさを感じる時期なのかもしれません。

先日、湘南学園に3人のお子さんを通わせていただいた方のお話を聞きました。「海で砂を触るのも嫌がっていた子が、幼稚園の泥プールに入っていました。それを見た先生は、私に『褒めてあげてください』と言われるのです。泥んこになったことを褒めてあげてくださいと言われて、少し戸惑いましたが、我が子が変わっていく様子を見て嬉しくなりました。子どものできるようになった姿を見て、褒めてくれる幼稚園、親にも本気になって伝えてくれる幼稚園。あっという間に虜になりました。また、鵠沼海岸駅で小さい子どもを連れて、ベビーカーをもって階段を上がろうとしていた時、『持ちましょうか?』と声をかけてくれた湘南学園の高校生。こんな子どもたちが育つ学校なら幼稚園から高校まで通わせたいと思い、その場で決めました。本当に子どもたちを尊重し、温かく見守り寄り添ってくれる先生方にも感謝しています」と笑顔で話してくださいました。

そういう話を聞くと「湘南学園1年生」の私も嬉しくなります。学園長として着任して6か月が経とうとしています。湘南学園のよさを確かめながら、そのよさを引き出し、繋げ、さらに発展させることを使命と心に決めてますが、まだまだ十分に動けてはいません。ある先生からは、「これからは湘南学園全体のビジョンをつくってやっていかなければならないと思います」とコメントをいただきました。建学の精神を念頭に置きながら、常に意識して全員で拠り所として教育活動を進めるためのキーワードあるいは共通な言語が必要なのだと思います。

今、幼稚園と小学校はユネスコスクール加盟に向けてチャレンジ期間に入っています。中高は9年前にユネスコスクールに加盟していますので、幼稚園と小学校が加盟承認されると、湘南学園全学ユネスコスクール加盟が実現します。ユネスコスクール・ESDが共通の言語として繋がることで、湘南学園はさらに大きく発展していく可能性を感じます。総合学園としての湘南学園、全学ユネスコスクールとしての湘南学園、ESDを推進する湘南学園。90周年を迎える来年、大きな期待の年になるよう準備をしたいと思います。

次回は、ユネスコスクール・ESDについて触れていきたいと思います。ご質問やご意見がありましたら、遠慮なく学園長までお知らせください。