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1880名でスタート

2023年4月18日

4月も半ば、春風が肌に心地よい季節となりました。湘南学園では、13日に行われた幼稚園の入園式で、すべてのパートの入学式、始業式が終わり、学園全体のスタートを切りました。幼稚園は、コロナ禍で蜜を避けるためにクラスごとに行った入園式の温かい雰囲気が素晴らしかったということで、今年も引き続きクラスごとに3回の入園式を行いました。円形に子どもたちが並び、その後ろに保護者の皆様が座っています。みんなの顔が見える落ち着いた入園式です。コロナ禍で変えたことも、その方が良かったらコロナ前に戻す必要はありません。やってみて良かったら続ける、うまくいかなかったらやめるという柔軟性も大事です。小学校は、司会を立てず、子どもたちの歌と語りでつないでいく子ども主体のスタイルでした。流れるように式が進んでいきます。6年生が1年生の手を引いて入場し、全校児童と保護者、教職員、来賓、幼稚園の先生の見守る中、温かい雰囲気の入学式です。子どもたちはこの式を見て学び、次へと引き継いでいくのです。中学校は、儀式的行事として規律のある態度で厳粛に行われます。担任が一人一人の名前を呼ぶのに応える姿は、まだどことなく小学生の様子をうかがわせるようです。時が過ぎゆく中で、だんだん中学生になっていくのだと思います。新しい制服に身を包み、緊張気味に座っている様子が初々しさを感じさせます。

私の祝辞は、幼稚園の入園式では「幼稚園はとても楽しいところ、思い切り遊んで、友達をたくさん作ろう」、小学校では「総合学園なので、小学校だけでなく、幼稚園、中学校高等学校、そして多くの学園に関わる人が1年生の入学を楽しみに待っていました」、中学校では「不安を解消するために、ないものに目を向けるのではなく、あるものに目を向けるといい。ユネスコスクールに求められている3本柱(地球市民および平和と非暴力の文化・持続可能な開発および持続可能なライフスタイル・異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重)と湘南学園が求めている教育の一致している」と話しました。卒業式の時にも思いましたが、三者三様なのですが、総合学園として子どもたちの成長していく姿を見ることができるのは幸せなことでした。

4月1日現在の在籍数は、幼稚園174名、小学校578名、中学校610名、高等学校518名、合計1880名となっています。教職員は、子どもたち一人ひとりとしっかり向き合い、寄り添い、建学の精神「個性豊かにして身体健全 気品高く 社会の進歩に貢献できる明朗有為な実力のある人間の育成」を実現するために、日々の教育に取り組んでおります。幼稚園から小学校、中学校、高等学校と見ていくと、大変落ち着いて学んでいる姿に出会います。まだまだ緊張感があるのだと思いますが、これからは子どもが主人公の授業が展開されていくのだと思います。思い切り遊ぶ、一生懸命取り組む、没頭して打ち込む、真剣に議論する、楽しく学ぶ、ベースにあるのは自分で考え、判断し、選び、決めるということです。今はやりの言葉で言うと、これからの子どもたちには、「エージェンシー」になることが求められます。湘南学園の子どもたちは、エージェンシーとして、しっかり道を切り開く人間になってくれることを願っています。

麗春のみぎり、お健やかな日々を過ごされますようお祈りいたしております。