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梅雨に紫陽花  「ケア」の精神

2023年6月22日

春に桜が咲き、梅雨に紫陽花が咲きます。ちょうど今は梅雨で紫陽花が咲いている時期です。今年は、梅雨とはいえ暑い日が続きましたが、梅雨空が戻ってきました。皆さんにとって梅雨はどんなイメージでしょうか?「ジメジメしている」「しとしと雨が降る」「カビてしまう」「最後には大雨が降る」そんな感じでしょうか。梅雨はしとしと地面を濡らし、少し憂鬱な気持ちにさせます。雨が降り続けばうんざりした気持ちにもなります。

さて、紫陽花ですが、この時期にしか咲きません。もし、紫陽花が咲いていなかったら、梅雨はもっと重苦しい季節になるのかもしれません。そう考えると紫陽花は私たちの気持ちを和らげてくれているのかもしれません。紫陽花は、痛みを癒してくれていると言えますね。桜は春に咲き誇り、満開の桜はみんなの気持ちを高揚させます。そして、すべての花が咲き揃うのを待って颯爽と散ります。春に咲く桜と梅雨に咲く紫陽花は、それぞれに異なる魅力を持っています。桜は気分を高揚させ、紫陽花は痛みを癒します。

人はどうでしょう。桜のように気分を高揚させる人もいるし、紫陽花のように痛みを癒してくれる人もいます。いろいろ違った人がいて、お互いの違いを認め合い、感謝し合いながら、社会は成り立っています。切り捨てれば朽ちてしまいます。誰一人取り残さない持続可能な社会の創り手が育っていく、そんな場所に湘南学園はなっていきます。湘南学園で共有している「ケア」の精神というのは、そういうことなのです。