湘南学園でしかできないこと
【咲くのが早い花はしぼむのも早い。すぐにこぼれ落ちない松葉が寒い風にも耐える】ナシ族(中国の少数民族)のことわざ
湘南学園2024年の教育を終え、冬休みに入りました。年末を控え寒さも日に日に増してきました。子どもたちの姿も少なくなり、声も聞かれなくなってきましたが、学園の周りに立ち続けている松の木は寒さにも動じず、しっかりと自身の色を保っています。
「咲くのが早い花はしぼむのも早い」松葉は見た目は地味ですが、寒い風にも負けません。人にはそれぞれのペースがあり、それぞれの花の咲かせ方があります。もちろん、他人が咲かせた花がしぼむのを願う必要はありませんが、自分には自分の花があり、時期が来れば必ず咲かせることができるのです。歌人の石川啄木も「友がみな我よりえらく見える日よ花を買い来て妻と親しむ」という歌を詠みました。後世にその名と作品を残し、啄木ほど見事な花を咲かせた人はいないと思いますが、その啄木でさえ他人と自分を比べて、落ち込むことはあったのです。ですから、たとえ現時点では、友のほうがえらく見えていたとしても、気にする必要はありませんし、落ち込んでも仕方ありません。湘南学園の松葉は、そんなことを伝え続けているのかもしれません。自分にしかできないこと、自分だからこそできること、自分らしさを大事にしていくこと、そんなことをいつも考え、実践していく学園生であってほしいと思います。
「湘南学園でしかできないこと」ついに実現します。以前よりお伝えしていましたように、湘南学園幼稚園と小学校はユネスコスール・キャンディデート校として正式加盟を待っている段階でした。一年前に国内審査を通過してキャンディデート校になったのですが、12月に入って正式加盟に向けた申請が始まったと連絡が来ました。これは、数か月後にはユネスコスクールに正式加盟することが確実になったということです。幼稚園は神奈川県初の加盟校に、中高はすでにユネスコススクール加盟校ですから、幼稚園・小学校・中学校高等学校が総合学園として全学が加盟するのは、日本初となります。日本で唯一の総合学園としてのユネスコスクールです。湘南学園が全学ユネスコスクールとして活動を続け、湘南エリアのESD推進拠点としての役割も担うことになります。持続可能で平和な社会を創っていくことは全ての人の願いであり、今の教育が目指してことでもあります。世界の潮流を意識しながら、先進的な教育を行っていく湘南学園にこれからも応援をお願いします。
今年、創立91周年を迎えた湘南学園。保護者、関係者の皆様には大変お世話になりました。92周年を迎える2025年も、全学ユネスコスクールとして新たな歩みを始める湘南学園へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。皆様、よいお年をお迎えください。