冬の冷え込みが深まり、学園の木々も静かに年の瀬を迎えています。皆さまにおかれましては、お健やかにお過ごしのことと存じます。今年一年、学園教育への温かいご理解とご協力を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。

先日開催いたしました映画「夢みる給食」上映会には、多くの保護者の皆さま、地域の皆さま、そして教職員の方々にご参加いただきました。お忙しい中、足をお運びいただき、誠にありがとうございました。皆さまと共に映画を鑑賞し、子どもたちの“食”について考え合えたことは、学園にとって大きな励みとなりました。

映画では、オーガニック野菜やお米が持つ本来の力、そして「子どもたちに安心でおいしい食を届けたい」という大人たちの真摯な思いが描かれていました。上映後の皆さまの表情や感想から、食の大切さをあらためて共有できたことを強く感じています。

湘南学園には、“夢みるお母さん”が心を込めて運営する「夢みるカフェテリア」があります。すでに有機米を使用し、子どもたちの毎日の食卓を支えてくださっています。オーガニック野菜についても、価格面の課題はありますが、できるところから少しずつ取り入れ、子どもたちの健やかな成長につながる食環境を整えていきたいと考えています。

人生100年時代を生きる子どもたちにとって、食は健康だけでなく、学習意欲や集中力、情緒の安定にも深く関わります。「私たちのからだは、日々の食事からつくられている」という当たり前のことを、上映会を通して再確認する機会となりました。

来年度は、食育を学園の重要なテーマとしてさらに深め、子どもたちが自分のからだを大切にし、食を通して豊かな感性と生きる力を育んでいけるよう、学園全体で取り組みを進めてまいります。保護者の皆さま、地域の皆さま、教職員の皆さまと共に、より良い学びと育ちの環境を創っていければ幸いです。

寒さ厳しき折ではございますが、どうぞお身体を大切にお過ごしください。新しい年度が、子どもたちにとって、そして皆さまにとって、希望に満ちた一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。