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第15回 高3総合学習 プレゼンテーションのブラッシュアップ!

2018年5月26日

 高校3年生は、大学受験を中心に各自の進学の志をかかげて勉学に集中する1年間を送ります。一方で中高の6年間を通じて進めてきた「総合学習」の1つの集大成にもとりくみます。

 現在、2018年度の高3総合学習がヤマ場を迎えています。今回は先週土曜日に実施された、画期的な「学年アクティブラーニング」の様子についてご紹介いたします。
 

 「総合学習プレゼンテーション・ブラッシュアップデイ」と題した挑戦でした。高3全員が各自の選んだ独自テーマにそってプレゼンを計画し、社会で活躍する社会人や旅立つ直前の大学生に、1対1で自分のプレゼン構想を聞いてもらいます。

 頂いた指摘や助言を受けてプレゼン内容のブラッシュアップをはかります。そしてまた別の大人の方に向き合って、同じく15分間で「プレゼン+助言」の経験に臨むのです。

 各自のテーマは多様で多彩です。これまでの総合学習全般や研修旅行、日頃から温めているテーマ、将来希望する職業とつながる問題意識、などです。

 デジタル化やグローバル化が急速に進み、次世代の仕事・職業をめぐる環境の激変も予想される中で、「自分で課題を発見して解決へ向けて努力する力」や「他者とコミュニケーションをとって協同しながら自分の主張を鍛える力」といったエネルギーが、今後の社会でより求められていくことでしょう。

 また自分の願いや望みと改めて向き合って自分自身の可能性を広げるとともに、これまで5年間ともに学んできた学年の仲間達がそれぞれどんな願いと出会ったのかを知り、発信する姿を見ることもお互いにとても有益なことだろうと、高3学年会の先生方は考えています。
 

 今回お世話になった大人の方々は実に55名もおられました。諸分野の民間企業や官公庁、NPO法人から、卒業生の社会人・大学生まで、ご多忙のところを本校高3生のために時間を割いて頂き、お一人7名ほどのローテーションで次々と対応して頂きました。心よりお礼を申し上げます。

 高3諸君全員の熱心なトークぶりと、1対1で向き合って親身に惜しみなくアドバイスをして頂く姿、お二人の間、全体の空間に生じる温かい雰囲気。ホールとラウンジと教室数か所を通して素晴らしい時間が流れていました。
 真剣な表情でブラッシュアップに努める控え室の熱気にもひかれました。
 

 今週はこの総合学習の締め括りが行われました。
 各HR教室でクラス内発表を行ってクラスメイト相互に聞き合い、クラス代表2名ずつを選出しました。そして翌日クラス代表の全員が、中高ホールにおいて学年全員の前で発表したのです。12名のプレゼンはそれぞれ個性あふれる魅力的なスピーチであり、リスナーの学年仲間の友情のこもった応答も伸びやかで、改めて深い感銘を受けました。
 

 「プレゼンテーションの重要性」については、今回来園してくれた20代の卒業生達も企業社会などで痛感する日々を送っていると語ってくれました。

 今回の経験も生かして、高3諸君が皆さん将来社会人として主体的に発言し、行動できる人間に育ってくれることを期待しています。