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第33回 環境省「2100年 未来の天気予報」

2018年9月5日

 この先の地球環境は一体どうなっていくのか。人類の生存に関わる持続可能性が鋭く問われています。特に「地球温暖化対策」の合意にブレーキのかかるような国際情勢が憂慮されます。今日は、次世代への責任を問うホットな最近のニュースを取り上げます。
 

 日本の環境省が、「温暖化対策を怠った未来予想図」を描いた動画を公開しました。「2100年未来の天気予報」~たった3分の番組で、以下のような内容が淡々と報道されます。

・・・・・・今日も全国的に猛烈な暑さとなり、名古屋や東京で44度近くを記録した。熱中症により12万人が搬送された。真夏日の累計は大阪で四ヶ月半、東京で三ヶ月半となり、明日は札幌も41度になる。局地的豪雨で川の氾濫や土砂災害が発生する地域もあれば、干ばつで農作物が枯れる地域もある。新たにかなりの大型台風が発生して接近している。・・・・・・

 これは、国連の「気候変動に関する政府間パネル」の評価報告書をもとに、日本の気象庁の予測データを入れて作成されたそうです。初めは小学校での出前授業などの教材として制作され、テレビなどの紹介で問い合わせが続いたため、広くウェブで公開されることになりました。起こり得る危機について、広く問題意識を共有してもらうことがねらいでしょう。
 

 「2100年」とは実に80年以上も先のことです。でも「2050年」なら30年以上先の「近未来」であり、今の子供達が大人の世代になる時代です。
 まずそこまでどうするのか、現代を共に生きる全世代の生き方が問われています。地球の大自然、海や森を守り、再生可能エネルギーを主役にして、持続可能な消費や暮らしへの転換を実行する必要があります。

 このニュースに接して、自分がまず為すべき小さな努力を考えさせられました。動画を視聴した方にはご家族や友人にも紹介していただき、広く話題にしてもらいたいと思います。