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第58回 全学的な食と憩いの場~5年間の発展

2018年12月1日

 創立80周年を記念して創設された、湘南学園のカフェテリアは、先月20日に5周年を迎えました。今回はこの5年間に、「学園全体の食と憩いの場」としてどのような取り組みが行われ、独自の食育が展開されてきたかについて、ご紹介したいと思います。
 

 開業以来、学園カフェテリアは広く世間の注目を集めました。各種のマスコミや、他私学・進学塾の関係者、卒業生諸氏、学食に詳しい専門家などが来園されました。実際にランチを召し上がってもらい、感動や賛辞のお言葉を寄せていただきました。ある新聞の社会面トップで紹介していただいた際には、「手料理学食・親心込め」、「保護者ら運営・生徒に好評」、「食材厳選・地元産も使用」と的確に見出しをつけて下さいました。
 
 中高生のランチ利用がまずメインでしたが、出食数の安定と増加は大切な課題でした。完食に満たない日には様々な協力のフォローも広がりました。

 中高生だけでなく、小学生や幼稚園児、そして教職員へとお弁当の配給を、年々広げていただきました。「ラボ弁当」の常用者は予想以上のペースで広がっています。在校生や卒業生の保護者であるスタッフの方々は、多数のお弁当を各校舎へと配達していただいており、感謝の気持ちが募ります。

 一方でアレルギー対策を重視して保健室などとも連携しています。ラボカード使用による安全確認などの徹底が図られました。
 

 小学生や幼稚園児が、学年や全体でカフェテリア・ランチを食べてもらえる機会も定着していきました。PTAや後援会の会合やイベント、同窓会の会合やクラス会などでもご利用の機会が拡充されていきました。

 学校説明会やオープンキャンパス、中学入試等における出食も毎回盛況でした。このカフェテリアの存在が結構決め手になって入学を決めました、というご家庭も少なくありません。

 「PTAの日」開催や中高生徒会の「もちつき大会」など独自イベントの実施も、カフェテリアのご協力があって楽しいにぎわいが実現できます。
 「成人を祝うつどい」や「海外交換留学生や姉妹校交流」の「歓迎会や報告会」、また総合学習でお世話になった学外の方々へのおもてなしなど、本当に多様な機会においてカフェテリアにお世話になっています。
 

 中学1年生を中心としたクラスランチが定着しましたが、ラボスタッフの方々が毎回、季節の食をテーマにレクチャーをして下さいます。

 中2や中3の家庭科調理実習とのコラボでは、「旬の食材を味わう」や「郷土料理を学ぶ」といったテーマで学習や実習が展開され、地産地消の観点からラボ様経由で生産者が紹介され、総合学習に協力していただくこともありました。高3向けの「アフタヌーンタイム」もありがたく、高3教養の茶道実習等での提携もなされました。

 保護者・来園者対象のコーヒータイムも定着し、近隣住民の方々にも来園してくつろいでいただけるのはありがたいことです。「地域に開かれた学園」の一環として広報できる大切なことだと理解しています。

 学校現場とラボ様の連携により、「カフェテリアニュース」や「ラボらぶ通信」が定期的に発行されています。ホームページでも、月決めのメニュー予定やお弁当の注文関係、食育に関する様々な取り組みなどが、わかりやすく紹介されています。ぜひご覧になってみて下さい。
 

 湘南学園は、食育基本法にも則り、総合学園として「食育」という現代の重要課題に向き合って取り組む私立学校です。

 そして学園カフェテリアは、建学の精神とPT共同経営の理念を体現する施設でもあります。学園の新たな食育事業について食堂・関連業務の委託を受けて取り組んでいただくとともに、学園の広報やブランディングにも貢献していただいています。

 担い手である「湘南食育ラボ」様はNPO法人であり、広範な関係者の方々のご理解とご協力が必要です。その事業に対して賛助会員の募集を行っております。学園生保護者や関係者の皆様方に、改めてNPO法人へのご支援をお願い申し上げます。