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第62回 学園幼稚園の『がちゃぺたらんど』

2018年12月15日

 湘南学園幼稚園の「がちゃぺたらんど」が、今月最初の日曜日に開催されました。園児一人ひとりにわきあがる豊かなイメージや自由な探究・表現を大切にする、実にすてきなネーミングだな、といつも思っていました。今回はこの造形展の様子を私からもお伝えしたいと思います。
 

 子どもが小さな手を動かして「がちゃがちゃ」「ぺたぺた」と、そして友達といっしょに「わいわい」「がやがや」と、楽しくおしゃべりしながら伸び伸びと作業を進める様子が浮かんでくる学校行事です。
 一人ひとりが「作ったり描いたりするのが楽しい!」という自発性を何よりも大事にして、いろいろな素材にふれながら創作する醍醐味を次々と感じながら、仲間と協力して作品を完成する達成感も味わってほしいという願いで、幼稚園の先生方はサポートに努めます。

 園庭の前からいろんなカラフルな作品が来場者を迎えます。園舎に入ると実ににぎやかなワンダーランドが各部屋・各スペースで待ち受けます。「案内図」から各学年の作品テーマを引用してみましょう。

 年少組 ・紙粘土 ・シールの貼り絵 ・のりもモザイク画 ・ワイヤー通し ・おしゃれな花びん ・絵の具(自由画) ・ぬりたくりあそび

 年中組 ・果物の絵 ・ビンに紙粘土をつけて ・墨とクレヨンの絵 ・顔(コルクシート) ・カラータック版画 ・ハンカチ染め ・ダンボールを使った絵の具あそび ・ひも結び ・らんらんにこにこらんどの旗

 年長組 さんまの絵 ・木工のオブジェ ・チャボの絵 ・油粘土 ・共同制作『海の中の世界』
 

 先生の説明も受けて感動したのは。同じ部屋に年少・年中・年長にまたがる作品展示が工夫されていることでした。「去年はこんな感じで創作していたんだ」とか「来年はこんな創作も出来るようになるんだ」と、保護者の方々がわが子や園児達の成長ぶりをたどって、また新たな楽しみになる。そんな配慮がなされています。

 ホールの2階にあがると感動はクライマックスでした。年長さんの共同制作は圧巻でした。海の中の生き物や船や生活グッズなどが、大小様々なサイズで創作され、リアルな気づきが生かされています。きっと笑顔いっぱいに協力して作業に没頭したんだろうと想像されます。園児達の取り組みの様子を先生方から伺って涙しました。さすが年長さんです!
 

 幼稚園3年間の成長ぶりを、この前の「らんらんにこにこらんど」とは全く別のステージで目の当たりにすることができ、温もりあふれる学園幼稚園の雰囲気いっぱいに感動を届けてくれる造形展でした。