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第65回 2019年の開始と学園生活の再開

2019年1月9日

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
 湘南学園は幼・小・中高からなる総合学園です。各パートの新年初日はいずれも昨日でした。幼稚園と小学校は始業式、中高は始業の朝礼を行いました。
 

 今年は国民生活にとって大きな節目を迎えます。4月1日に新元号が発表されることが決まりました。皇位継承前の公表となることが注目されています。そして10月には消費税率の10%への引き上げが予定されています。
 来年の東京五輪の開催へ向けて様々な準備が進められています。来日する観光客や留学生の増加も顕著です。一方で総人口減少にも対応するとして、外国人労働者の増加が促進されています。多様な文化が共存する今後の日本社会のあり方をめぐる問題意識がますます大切になることでしょう。
 世界を見渡すと、米国と中国の貿易摩擦をめぐる対決やEUの統合をめぐる不安な動向、中東や極東の情勢などが心配されています。グローバル時代の過酷な競争が貧困や分断をもたらし、「自国中心主義」が強まる中で、苦労して築かれた国際協調の枠組みが多方面で揺さぶられているようです。
 

 さて、来週の祝日には、恒例の「成人を祝う卒業生のつどい」が学園カフェテリアで開催されます。卒業生の有志が学園に申し出る形で、実に多数の卒業生諸君が晴れ着姿で参集してくれます。学園時代の恩師も囲んで旧交を温める貴重な時間となることでしょう。いろいろ話が出来るのが楽しみです。大部分の諸君は近々「就活戦線」にも参入することになりますが、自分にふさわしい進路の志望を十分に温めて直進してほしいものです。
 「スマホ時代」に生きる若者達は、以前の我々よりもはるかに膨大な情報に囲まれています。重要な情報を選ぶように心がけ、上手に活用して生活や仕事に生かしていくことが切実に求められます。
 世界と日本の動きに広く目を向ける手がかりは身近にあります。スマホ・テレビ・新聞などのマスメディアも有効に活用してほしいと願います。その際に厳しい情勢に悲観して終わりでなく、目の前の現実に向き合ってその改善や解決を目指し、「持続可能な社会」の実現へ向けてつながりを広げて取り組んでいる個人や団体に意識的に注目してもらいたいと思います。チャンスがあれば実際に出会ってみる行動力も期待されます。この広い世の中には強靭な希望や展望があることにも気づくはずです。