A Random Image

第74回 季節感を大事にする幼稚園の行事

2019年2月9日

 湘南学園幼稚園は、年間を通して「季節の節目」を大事にする楽しいイベントを次々と実施しています。園児たちの生活意欲や自発性を育む機会と位置づけているのです。今日はその最近の例からご紹介しましょう。
 

 「節分」は冬から春へ向かう時期の年中行事です。最近は「豆まき」をする家庭もだいぶ減ってきたことでしょう。それだけに幼稚園での楽しい経験は、それぞれのご家庭でも楽しい会話につながっていることでしょう。

 まず、豆まきに使う園児全員の分のお豆を、年中児たちが買ってきてくれました。行きたい人を募って本鵠沼商店街にある豆屋さんに大豆を買いに行きました。私も買い物をしたことのある地域の名店です。
 HPの「今日の幼稚園・1月29日」をご覧下さい。色々な豆に興味津々の子ども達の様子が印象的です。「2月1日」もご覧下さい。一年間元気に過ごせるようにみんなで豆まきをして鬼を追い払おうとのガイドがあり、自分が作った豆入れに煎った大豆を入れて「いい匂い!」と五感で感じる子ども達が嬉しそうです。
 「おにーわそと」「ふくわーうち」と掛け声を覚えてスタンバイの様子が活写されます。そこに何と鬼の登場!リアルに熱演するのは誰か、すぐに想像がつきました。幼稚園の先生方はいつでもどこでも名役者なのです!
 元気いっぱいの豆まきを受けて逃げていく鬼。豆まきの後には自分の歳の数だけ福豆をいただきました。3日の節分には各家庭でこの続きの機会があったかもしれません。
 

 最新の「幼稚園だより」では、幼稚園門の所でご家族に挨拶して自分のクラスに向かうようになった年少さんの成長ぶりと、そのことを話題にした男の子の会話の様子が克明に紹介されています。
 また、園で飼育するうさぎさんの体調の変化に気づいた年長さんの心配やいたわりとお世話の様子、そこに育まれる主体性について優しく記されています。「2月生まれのお友達を紹介します。」はいつもの嬉しいコーナーです。
 

 幼稚園の先生方全員が、園児たち全員の担任のつもりで日々の保育にとりくみ、子ども達の変化や頑張りを伝え合って共通の理解に努めています。
 教員として最も大切な「気づきの力」を磨き、一人ひとりの様子を複眼で見守り、それぞれの成長を育む。学園教育の原点としていつも学ぶ思いでいます。