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第79回 学園小学校「制作展」の豊かな世界

2019年2月27日

 湘南学園小学校の「制作展」は、子ども達が創り上げた絵や作品が、会場となる「小学校ホール」いっぱいに鮮やかに展示され、見に来ていただいた人達に大きな感動を届けてくれる大切な学校行事です。
 今年度は2月9日と10日の週末土日に一般公開されました。
 「校長日記」には、1年生から6年生までの制作風景や、図工の先生方のインタビューを中心に活き活きと取り組みが紹介されています。ぜひ続けてお読みになって下さい。こちらの通信でもご紹介させていただきます。

 まず感心させられたのは、圧倒的にバラエティに富んだ作品分野です。
 子ども達が、きっといろんな情景を心に描きながら夢中で、あるいは辛抱強く制作に取り組んであろうことと想像されます。

1年生 絵の具「うちあげ花火」、粘土「シーサー」、紙工作「さかな」
2年生 紙版画「花笠踊り」、張り子「たまごから生まれたよ」、羊毛アート「夢の中のひつじ」
3年生 スチレン版画「見たこともない海の生き物」、紙粘土「動物のお面」、海藻アート「おしば」
4年生 木版画「生き物」、木工作「木の乗り物」、テラコッタ「粘土の家」
5年生 日本画「扇絵・四季」、紙粘土「御神楽」、スクラッチ皿「絵皿」
6年生 砂絵「音楽を聴いて」、木彫「鎌倉彫り」、樹脂粘土「ランプシェード」

 絵画や造形に用いる素材の多彩なこと!様々な道具を使って、一人ひとりが豊かなイメージを持って創り上げていくことが大事にされています。「たいいく表現まつり」とのつながりや、体育や総合学習の一環で選ばれたテーマもあります。日本の伝統文化や湘南の地域文化の学びと結ぶテーマもあります。
 定番のテーマと新たに採用されたテーマ。子ども達の想像力をひきだし、豊かな感性をさらに伸ばしていく制作活動が本当に魅力的です。

 各作品には子どもの名前が記され、1つひとつの作品が誇らしく展示されています。毎年の制作展で、ご家族の方々やお友達と保護者に観てもらい声をかけてもらって、また描きたい・作りたいという創作意欲がふくらむことでしょう。作品の展示にも1つひとつ心をこめた先生方の愛情が伝わってきます。
 

 幼稚園の造形展「がちゃぺたらんど」を見学した時の感動も想い出されました。幼稚園~小学校と続く取り組みは、学園生の豊かな感性や、表現力や創造力を伸ばしていくことで見事に一貫しているのです。
 会場で図工担当の先生にお会いした時、幼稚園の造形展で得たインスピレーションも心にとめて制作展の準備に臨んだとのお話を伺いました。総合学園のこれからを視野に入れるお話が心に残りました。
 

 この制作展では、家庭科の5年生「フェルトで作る小物」や6年生「エコバッグ」、理科の6年生「モビール」、家庭科クラブとデザインクラブの作品や冊子、1年生生活科の「もりのなか」、3年生総合の「海の生き物」、6年生「修学旅行記」の工作・展示・文集も展示されていました。

 小学校ホールの全体が、カラフルでワクワクする夢のような世界でした。
 作品のプレゼン・展示にはさまざまな工夫があり、見学者を楽しみませてくれます。ゆっく鑑賞して1時間以上が過ぎました。まだご覧になっていない学園関係者の皆様には、次年度ぜひこの「制作展」に足をお運びになっていただきたいです。