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第93回 中学1年新入生との会話から

2019年5月11日

 今日は、連休前土曜日の帰りの最寄り駅で、中1男子の新入生ふたりとお話しした時のことを紹介したいと思います。
 ベンチで仲良く談笑する様子が嬉しく、声をかけてみたらいろいろ話してくれました。ひとりは学園小から進学した生徒で、県の北部から通っています。以前から話す機会がありました。もうひとりは中学受験で入学し、県の南部から通っています。ともに1時間以上かかる通学は共通していました。
 

 新しい学園生活がとても楽しいこと、大事な友達どうしにすぐなれたことをニコニコ話してくれました。話題は先日の「第1回中1オリエンテーション」になりました。教員側とは別に生徒会総務委員たちを中心に「生徒による学校ガイダンス」が行われたことを指します。全体会を中高ホールで実施し、クラス別交流会は多数の先輩のリードで行われました。生活全般やルール、授業・教科学習と総合学習、学校行事と部活動、生徒会活動全般など、先輩達が手作りでつくった資料や映写によってオリエンテーションが展開されました。全体を通して「学校とクラスの主役は皆さんです」というのが基本思想でした。
 
 すでに入学当初の対面式や新入生歓迎会で、先輩達の想いとパワーに触発された中1新入生は、さっそく積極性を示してくれました。中1総務委員選挙に定数3名のところ、実に16名もの立候補者が出てくれたのです。立会演説会における抱負のスピーチも立派で、先輩の総務委員は「ちゃんとスピーチの内容を判断して投票しようとする様子にも感激しました」と語っていました。
 

 話をもどします。ふたりはこうした歓迎やガイダンスに接した感想を、言葉を選んで話してくれました。「生徒の思いや願いを大事に受けとめてくれる学校だなと感じられてうれしかったです。」、「いろいろな生徒が様々な場面で活躍できる学校だなと期待を持てました。」とそれぞれしっかり述べてくれたのです。中学生らしい伸びやかな知性が感じられて頼もしく思いました。
 
 小学校では、小1新入生に対して小学6年生を中心に上級生達が交流とサポートで連日頑張っています。全校行事の交歓会から定期的な「たてわり」の交流まで多くの場面があります。幼稚園では、年長さんが新入生の年少さんや、年中さんをいろいろな場面でリードする経験を重ねていきます。園全体のリーダーの自覚を持って活動し、考える力や働きかける力を豊かにしていきます。

 湘南学園の各パートでは、学園生の成長に沿ってこうした機会を設け、「みんなが主役」の意欲を育み、取り組む力やつながる力を培っていけるように応援していきます。