第103回「ESDの日」公開特別キャリア講座
本日、高校生対象の「ESDの日」が設定され、高1と高2の学年生徒および希望する中高生が、特別プログラムの総合学習に臨みます。今回は、その概要を紹介させていただきます。
今回の総合学習は、湘南学園中高が進めるESD(持続可能な社会の担い手を育てる教育)の一環として、同窓会のご協力を受けて実現の運びとなった、キャリア教育の講演会を中心に設けられたものです。
文科省も推進するキャリア教育に関連して、湘南学園同窓会からのご協力をいただいて、学園版「キャリア講座」が定期的に開催されるようになりました。
各界の第一線で活躍される学園卒業生のお仕事と人生の軌跡から、学園生たちが直接に深く学べる機会を設けていただくようになったのです。
今回、講師を務めていただくのは、卒業生の山下耕平様です。近年は、環境ビジネスの第一線で活躍され、今回の講座内容は「波の力で世界を変える~SDGs(持続可能な開発目標)in Maldives(モルディブ)~81歳の挑戦」というテーマです。
クリーンエネルギーとしての「波力発電」の開発事業に邁進され、インド洋の島国「モルディブ」で、現地スタッフと一緒に自ら海に入りながら、新しいプロジェクトを推進されておられる方です。
英語がとても堪能であり、国内でも海外でも、政財界の指導層とのつながりまで驚くほど広く、政府や大学の関係者と連携されるエネルギッシュなお仕事ぶりは驚異的です。24時間打ち寄せる波の力を利用し、次世代の再生可能エネルギーの一翼を担う技術を通して社会の進歩に寄与される生き方に、私自身も感銘を受けました。
そして、80代のご年齢を感じさせない若々しさ、若い世代にも親身に関わられ、傾聴して助言や励ましを寄せられるお人柄には深く敬服するばかりです。
今回の企画は、学園同窓会幹部の方々のご尽力によって実現しました。
本日は同窓会の総会も予定されており、学園生とともに保護者や、同窓生の方々も共に聴講して学べる貴重な機会となります。
中高側ではこの日を「ESDの日」と位置づけ、生徒たちはまず山下氏の講演に関わる事前学習を行います。
そしてアリーナを会場として、山下耕平氏の講演会が実施されます。次に高校生が、自分たちの取り組んきたSDGsに関わる「自主活動の紹介」を行います。さらに、山下氏と発表した生徒数名による、「パネルディスカッション」が実施されます。ファシリテーターはESD推進委員の中高教員が務めます。各教室に戻ってまとめの感想文を記して終了となります。
学園生たちには、山下耕平氏のスケールの大きなお仕事と生き方からいろいろと学んで、人生の広い可能性に視野を向け、自分が社会のどんな分野で貢献していけるのかの課題意識を持ち、深めていける機会になることを期待しています。
※ 下の記事は、湘南学園同窓会報『SEASIDE』第26号(2019年5月刊)からです。