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第104回 幼稚園実習~園児と高校生の交流!

2019年6月19日

 先週後半、学園幼稚園へ伺うと、園庭のすみずみまで笑顔や歓声が広がっていました。お兄さん・お姉さんと遊べる園児たちは嬉しさいっぱい、体操着の高校2年生たちは全身で園児と関わりサポートしていました。

 古田園長先生を始め幼稚園教員の皆さんから、高校生たちがどんなに心優しく積極的に取り組んでいるか、園児たちがどんなにこの時間を心待ちにしているかをお聞きして感動を新たにしました。今日はその様子をお伝えします。
 

 「幼稚園訪問実習」は、総合学園の環境を生かしたプログラムであり、長い伝統を持つ教育実践です。同じ学園の敷地内にある恵まれた環境を生かして、毎年春と秋に実施されています。

 湘南学園幼稚園の園児たちは、愛情あふれる先生の手厚いスクラムに守られて成長しています。子どもたちがあそびや諸活動に存分に取り組むことを基本に、いきいきと生活できる子どもを育てる、多彩な保育が展開されています。

 そこへ高校2年生がクラス毎に「訪問実習」に出かけます。全員が年間を通して家庭科の授業で、家庭生活・子どもの保育・消費者問題など様々なテーマについて学びますが、その一環として幼稚園での体験学習を行うのです。
 幼稚園の施設や環境、園児たちの生活ぶりを観察し、一緒に遊ぶ時間をともにつくるのです。なつかしい母校の再訪問にあたる生徒もいます。到着を楽しみに待る園児たちに迎えられ、名前を呼びながら童心に帰って関わるのです。
 

 “子どもって可愛い!”と発見することはとても大切です、自分の過去を思いおこし、親の気持ちにも気づくかもしれません。将来自分も親になるんだとの思いも持ってほしいものです。教育的な意味はとても広くて深いのです。

 今回は特に男子の積極的に関わる優しい様子に感激しました。集団あそびから離れて「虫あそび」に没頭する園児にずっと寄り添う男子の姿もありました。

 訪問実習後にはレポートを提出します。言葉、表情、遊び、身体状況など子どもの様子や、施設の工夫、先生方の保育姿を見て気づいたことなどをまとめます。1回目の反省から課題意識を深めて臨んで欲しいと、秋に2回目を行います。

 学園幼稚園の先生方の多大なご協力とサポートを頂いて続けてこられた本当に素晴らしい体験学習です。この機会をこれからも大切にしていきたいです。
 

 追伸です。実習後に、年長さんを中心に年中さんも加わって、チャボのお世話をする様子を観ることができました。
 飼育小屋のそうじも、下のお世話も、エサやりも、本当に熱心に取り組んでいました。
 大事なチャボたちを心から慈しみ、生まれたばかりのひよこが元気で動く様子を追いかけ、いろいろな生き物の様子に気づいて声をかけ合う園児たちの姿が、可愛くて愛おしくてたまりませんでした。