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第111回 「さくらわくわくデー」の感動!

2019年7月13日

 今回は、先週行われた、幼稚園年長児のお泊り保育「さくらわくわくデー」についてご紹介いたします。

 この行事がまず素晴らしいのは、「子ども達が主役」という基本精神が隅々までゆきわたり、年長児の意欲や自主性をおもいきり引き出していることだと思われます。「こうしてみよう!」「あれもやってみよう!」という子どもの気づきやアイデアが存分に尊重され、みんなの協力が広がり、仲間意識が育っている様子に心から感動させられます。
 

 当日まで年長児の60人は、いろいろな準備を進めます。「どんなわくわくデーにしようかな」「みんなで楽しく過せるように自分はどうしようかな」と主人公の気持ちになり、あれこれ考えて行動するのです。

 ホームページの「今日の幼稚園」では、そうした様子が活写されています。
 たとえば「当日のメニューを相談して決める」、「必要な食材を買い物に行く」「一人ひとりお金を持ち、お店の人に「~ください」と会話する」様子が紹介されます。お風呂担当の子どもはお湯をためるプールを膨らませ、お米を炊く担当の子どもは中高エリアの家庭科教室から炊飯器を借ります。バーベキュー用の椅子にテープを貼ったり、寝る場所に荷物を運ぶ姿もあります。

 一緒に手伝ってくれた年中児が「たのしんでね」と年長児の保育室に飾り付けをしてくれた様子も紹介されています。園全体の視点、縦割りの異年齢集団の視点でいつも保育が行われているのです。
 

 本番へ向けて「わくわくする気持ち」を大きくする様子が、可愛い写真を通して鮮やかに伝えられます。「自分たちで出来ることを考え、担当を決めて実行する」学園幼稚園の保育は、そうした体験の積み重ねを大事にしています。
 当日のHPもご覧下さい。「登園」「さくら集会」に始まり、「お風呂チーム」「野菜切りチーム」「布団敷きチーム」「お米とぎチーム」「カフェテリア・ランチ」「プールあそび」「おやつ」「いっぱい遊ぼう」「夜ごはん」「お楽しみ・花火」「就寝」「布団たたみ」「朝ごはん」「さくら集会」と続くフォト・パレードは圧巻です。子ども達の活き活きとした表情を観ていただきたいです。

 カフェテリアでは先日食べて美味しかった「アジの竜田揚げ」を自分達からリクエストして応えてもらう交流がありました。夕飯用の「たまご割り」は初体験の子も多くて微笑ましい光景がいろいろあったそうです。おやつの「わたあめ」も大フィーバーで何回もお替りがあったようです。花火や校内探検で気持ちが高揚した子ども達が、広い部屋に敷き詰められた真っ白な布団を見た時のはしゃぎぶりも最高でした。最後の集会でしっかり姿勢を正して年長学年主任の中川先生のお話に集中する子ども達の写真も要注目です!
 

 雨の天気予報も心配された中、スケジュールのほぼ全てを予定通り実施できたのは幸運でした。さくら全員の60人が、みんな元気に健康でこの行事を体験できたことは本当に何よりでした。皆の思いと力を合わせて友達や先生と共に過ごせたこの行事のネーミングはこれしかない!と私にも思えました。

 最後に感謝するのは、幼稚園の先生方のご尽力です。子ども達の活動の隅々まで目を配ってフォローし、一人ひとりに声をかけながら、ご自分の仕事分担は次々と内容を変えて夜遅くまで緊張の連続です。

 最後の集会前に何人もの先生が涙ぐまれていたのが心に残ります。子ども達の成長に手ごたえを重ねた達成感の深さゆえのことでしょう。どんな場面でも笑顔をたやさずチーム保育のスクラムを発揮される先生方のご様子から、今回も学びことがたくさんありました。