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第112回 学園小学校の校舎環境と子どもたち

2019年7月17日

 学園小学校に行くたびに、校舎環境の素晴らしさにひかれます。子どもの意欲と成長、そして楽しい学校生活を支えるさまざまな施設や工夫に感心させられます。今回はこのことについてお伝えしたいと思います。
 

 小学校の現校舎は2102年夏に完成しました。創立80周年記念事業の一環に位置づけられ、「校舎が子どもたちを育てる」との願いのもと、教員や専門家など関係者が協議を重ねて構想されました。
 新校舎はその年の神奈川県建築コンクールで最優秀賞を受賞しました。
 

 校舎を巡回するとまず、とてもオープンで広い教室の様子が目に入ります。テラス(バルコニー)も印象的で、気持ちの良い雰囲気です。
 児童の作品や書籍が配置され、「学び舎」の魅力があります。作文やレポート、絵画や造形などが展示され、先生用コーナーが教室内にあるのは、中高教員出身の私には新鮮な光景です。

 教室は貝殻のような円弧状に配置され、1学年3クラスを見渡せます。メディアセンターは、図書室とPC教室が一体化され、調べ学習などの拠点となります。特別教室は各教科の雰囲気が大切にされ、理科室・音楽室・絵画室&造形室など入室するとワクワクします。プールはホール棟の屋上にあり清々しく、小学校ホールは体育の授業や全校集会、イベントなど幅広く活用されます。

 6年間を過ごす場所として、色彩の変化も全域に施され、彩りある学習や生活空間になるように配慮されていることがわかります。

 エコスクール活動に本格的に取り組む学校です。児童が身近に感じられる省エネの工夫もあります。理科テラスに畑の水やり雨水集水樽が設置され、太陽光発電向けパネルが設置されたのはその一例です。
 校舎内にビオトープがあるのは驚きです。「学びの森」と呼ばれ、田んぼや畑、ミニ蓮池や川があって小さくとも自然が凝縮されています。「メダカを放流できる川」、「鳥や虫が来るような森」、「植物を育てて肥料も考える場所」~子どもたちは総合や理科の授業で自然やいのちと触れ合い、その大切さを肌で感じます。エコスクール委員会など子どもたちの想いが形になって進化を続ける空間です。

 屋上などからは、江ノ島や湘南の海が一望できます。グラウンドは、人気の遊具の「ホエールシップ」も設置され、朝や休み時間に元気いっぱい遊ぶ子どもたちの様子が見られます。
 アフタースクールがあることも特筆されます。多彩なプログラムと安心安全の預かりを軸として、バラエティあふれる活動が放課後の校舎を利用して展開されています。
 

 このように、学園小学校の校舎環境はさまざまな魅力にあふれています。
 子どもたちの知的好奇心や学ぶ楽しみを大切にしようとの願いが、いろいろなところに反映されて形になっています。友だちとともに伸び伸びと身体を動かすこと。学問や芸術の世界で思いきり表現活動や探究活動に取り組めるように工夫されているのです。
 

 夏休みから秋にかけても各種のイベントが予定されています。ご入学をお考えのご家庭の方々など、ぜひ湘南学園小学校のホームページのご案内をご覧になってください。皆様のご来園を心からお待ち申し上げます。
 



 追伸です。今年度のひまわりプロジェクトが進行しています。梅雨冷えの続く日々ですが、ひまわりはスクスクと育っています。下の写真は5月25日の植え付けから、6月28日・7月6日・7月10日と最近の成長ぶりを撮りました。ご来園の際はご注目下さい。
※ 7月18日の写真も追加で掲載します。