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第132回 地域住民の方々との交流イベント

2019年11月6日

 今日は、中高の生徒たちから提起された、新たなチャレンジについてお伝えします。それは「全学で取り組む地域住民とのイベント」という提案です。
 
 湘南学園は幼稚園、小学校、中高を併せ持つ総合学園ですが、提案者の高校生達は「全学的なつながりの薄さ」を感じ、「全学合同のイベント」を催したいと考えていました。さらに全国の被災地を視察したり、募金活動に関わった経験の中で、被災地の人びとが地域のコミュニティの絆を深めて災害による深い傷を乗り越えてこられたお姿にも接する機会などがありました。

 自分達の足元をふりかえり、改めて湘南学園の周りの地域の方々とのつながりを構築していくことは、これまで提携が広がった防災・減災の課題だけでなく、もっと深い次元での重要な課題ではないか、という問題意識を抱いたのです。
 そして大事なことは、楽しいイベントを大事にして地域住民の方々と学園生との交流の機会を継続して設けていくことではないか。そこには高校生だけでなく中学生や小学生にも運営に深く関わってもらいたい。できるだけ幅広い世代で取り組んでいきたいです、と記されていました。
 
 企画書を提示したのは、中高生徒会総務委員長の半田さん、ブラジル長期交換留学の体験を持つ阿部君、陸上部部長で生徒会活動も熱心な吉川君、以上の高校2年生達です。「全学・全パート」を重視し、小中高企画委員会・理事会・PTAなどにも呼びかけがありました。

 先月29日にその準備会が、放課後に中高ホールで開催されました。
 前期終業式における呼びかけに応えて中学生・高校生の有志参加がありました。PTAから副会長と総務のお二人、理事会から副会長、中高校長及び教頭と学園長も参加しました。防災でお世話になっている鵠沼市民センターの方や藤沢市の市民自治活動推進担当の方もお越しいただき、本当に有難かったです。
 
 約2時間のプログラムはとても工夫されていました。参加者は数名の班に分かれて楽しく自己紹介を行い、小ゲームに取り組みます。班メンバーを替えて同様にまた進めます。いわゆる「アイス・ブレーキング」の場面です。
 そして「学園全体と地域がつながるきっかけ」をどうつくっていけば良いか。実際のイベント案を自由に話し合います。どんな意見やアイデアも尊重し合って班の意見をまとめます。班の規模を大きくしながら意見の交流、融合へ向けてさらに進めます。

 こうして得られた合意として、まず「参加者が仲良くなる」交流の工夫、「年輩の方から子どもまで楽しめる」プログラムの用意、地域の関係者が参加できてそのお力を発揮してもらえるような全体構想などが挙げられました。次回はその具体化へ向けて協議をさらに前進させることになります。
 
 どうなるのか心配もありましたが、すぐに会話や議論がはずみ、いろんな提案やつぶやきが尊重され、今後の方向性についてみんなが共有していけるようになった流れに感心しました。提案者諸君の推進力に改めて脱帽し、学ぶ思いでいっぱいでした。その夢の実現へ向けて協力していきます。