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第133回 朝食の大切さとマイブーム

2019年11月9日

 毎日の生活のなかで「朝食の大切さ」は広く指摘されています。しかし、仕事の都合などから「朝食はヌキ」の日々を送られる人たちも大勢います。
 登校中の生徒に聞いてみると、いちおう食べています、と話してくれる例が意外に多いですが、大急ぎで口に入れて登校というケースが少なくないかもしれません。今日はこのテーマについてふれてみたいと思います。
 
 湘南学園の建学の精神は、「個性豊かにして身体健全 気品高く 社会の進歩に貢献できる明朗有為な人間の育成」です。
 「身体健全」と毎日の食生活は密接に関わっています。一日の始まりに位置する朝食は大切な場面でしょう。学園生の皆さんはどうなっているのか、実態が少し気になります。
 大人も子どもも、深夜まで夜更かしすると朝の食事はパスになりがちです。自分で起きる「朝勝ち」がまず大切ですが、通学や出勤の前に一定の時間を確保できればいろいろプラスが増えます。そうはいっても個々の事情は千差万別であり余裕のないケースが多いことでしょう。
 それでもまず、子ども時代に朝の生活リズムを整えられると、その後も微調整して長い人生に良い影響をもたらすことができるように思えます。
 
 朝食に何を食べるかもテーマです。先日「長生き朝食~長寿メニューとは」という長時間の特集番組を観ました。そこからのご紹介になります。
 そのトップに挙げられた食品群に「ヨーグルト」がありました。ヨーグルトの豊富な栄養素が確認され、「果物」を一緒に食べるメリットが説明されました。ビタミンCの補充で「ヨーグルト&果物」は“鉄板コンビ”になるのです。
 自分はヨーグルトや牛乳など乳製品が大好きでよく摂取していますが、その番組でまた刺激されました。健康長寿を保つ高齢者の実例で「柿」が愛好されていたのが気になりました。振り返ると「柿」をめったに食べていなかったことに気づきます。たまたま新聞の一面でこんな一説を目にしました

 ・・・・・・▼夏が長く、秋が短くなった気がしてならないこの国だが、季節を彩ってくれる恵みの数々がある。なかでも柿は、奈良時代にはすでに食べていたというから、ずいぶん長いお付き合いである▼数年前に九州の柿の産地で農協の人と話したとき、消費の伸び悩みを嘆いておられた。今や皮をむく果物は、それだけで敬遠されがちだと。少しの手間を惜しんであの甘さを味わえないとすれば、もったいない話である・・・・・・(10.24朝日・天声人語)。
 
 そこで朝食に「柿入りヨーグルト」をリクエストしました。そしてその美味しさにおどろきました。バナナも苺も林檎ももちろん美味しいです。でも柿とヨーグルトの相性はすごい!と思われたのです。朝食はいつもちゃんととりますが、楽しみが増えました。
 もちろん他の果物や柑橘系ジャムを加えて豪華な美味しさも楽しめます。でもこのコンビの格別の味わいも皆様に知っていただきたいと思いました。僭越ながらご家庭でもぜひお試しになってみていただきたいです。