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第142回 幼稚園児をもてなす小学生と中高生

2019年12月11日

 湘南学園では、幼稚園と小学校と中学高校の園舎や校舎が、互いに移動しやすい範囲の中で隣接しています。総合学園としてとても恵まれた環境にあります。
 本日は、湘南学園幼稚園の子どもたちが、学園小学生や学園中高生のもてなしを受けるこの時期のイベントについて、皆さんに知っていただきたいと思います。
 
 小学校2年生は、毎年11~12月に「お店屋さんごっこ」に取り組みます。
生活科の学習とつなげ、子どもたちのアイデアに基づいて、実際にお店を運営する立場で企画をし、多くのお客さんを迎えて対応するのです。

 クラスと班ごとにどんなお店がいいのか話し合い、お店の名前も内容も全部子どもたちが決めていきます。どんな物が必要か、誰が何を担当するのかしっかり準備して、当日は幼稚園児や小学校1年生を全員招待し、保護者の方々にもがんばった成果を観てもらいます。
 「射的」や「釣り堀」など定番もあり、さらに面白いアイデアのお店が競い合います。景品も時間をかけて手作り品を大量に用意するのです。
 
 昨年も今年も見学して驚きました。2年生の張り切って笑顔でお迎えする姿がすごいです。大きな声の呼び込みはとても活発で、幼稚園児や1年生ひとりひとりにちゃんと優しく声をかけ、やり方を説明し、フォローしてあげる様子がいじらしく頼もしいです。全部で400名近い人たちが各クラスのお店に来てくれ楽しんでくれました。大きな大きな一日です。

 お迎えの前に2年生同士でお店を廻り合い交流したそうです。昨年の「お迎えされる」立場から今年は「お迎えする立場」になりました。学園幼稚園から進学した子どもたちは、先輩たちにもてなされた体験を経て、ついに主役の立場で企画と運営を行う場面を迎えたのです。
 
 この時期、「中高吹奏楽部クリスマスコンサート」も注目です。ここ十数年ずっと続いているお楽しみイベントであり、今年は16日に実施されます。
 吹奏楽部員が園児たちの大好きな楽曲も入れて準備し、中高ホールにお迎えして工夫いっぱいのパフォーマンスを行います。年少・年中・年長の園児たちの可愛い歓声を集め、保護者や教員の方々と合わせて盛大な拍手を受けます。

 幼稚園の子どもたちにとって、部員たちが管楽器や打楽器を奏でる姿やそれぞれの音色、素敵なハーモニーを間近に観て聴ける時間はとても貴重なものだと思われます。
 ここまで今年2回、高校2年生の「幼稚園訪問実習」も体験して、高校生のお姉さんやお兄さんに対する親近感がある中で、学園先輩たちへのあこがれの気持ちや湘南学園全体への思いを広げてくれたら嬉しいです。
  
 幼稚園の子どもたちをもてなそうと、小学生や中高生がこうした機会にどんなに張り切って取り組んでくれるか、毎回感動を新たにします。園児たちがこうした交流の機会も楽しみにしながら、充実した学園生活を送ってもらえるように願うものです。