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第146回 2020年の開始と全学教職員のつどい

2020年1月8日

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
 湘南学園は幼・小・中高からなる総合学園です。各パートの新年初日はいずれも今日であり、幼稚園と小学校は始業式、中高は始業の朝礼を行います。
 
 今年はオリンピックイヤーです。様々な準備が急がれており、都内の各地で大型建設プロジェクトが進行中です。1964年東京五輪の時代以来という、街全体の景観の変貌が注目されるスポットも少なくありません。世界にアピールできる新しい技術やシステムの導入も加速することでしょう。海外から来日する人びととの出会いが増え、コミュニケーションの機会も広がることでしょう。
 
 世界を見渡すと、まず現在イランとアメリカの間の緊迫した情勢が心配されます。英国のEU離脱、米国大統領選挙の行方、香港市民の行動と中国政府など、国際的な注目の集まる動向がいくつもあります。

 国際連合の掲げた「SDGs」は、「2030年までに私達の世界を変革する」決意で提示されましたが、この4年間の進捗状況は総じて厳しく、始まったばかりのこの2020年代、これから10年間の取り組みは、人類全体の未来、次世代の生存や生活に直結するほど重要な責任を担っている、とも指摘されます。

 自国中心主義を越えるべき時代背景の中で、湘南学園は「持続可能な社会の実現に寄与できる実力ある人間を育てる総合学園」としてのミッションを深め、学園教育の改革や充実を図っていきたいと考えるものです。
 
 今回は、昨日中高ホールで実施された「2020年湘南学園全学新年初顔合わせ」についてご紹介いたします。年頭にあたり、幼・小・中高・事務の全パート教職員が一堂に会する貴重で大切な場面になります。

 学園長から年頭挨拶を行いましたが、その中で今年度理事会の発議で始まった「ブランディング委員会」の準備会の活動報告をさせていただきました。
 総合学園の各パートの教育をもっとお互いに認知し合い、教職員・保護者・学園生の情報共有が進むよう、学内広報や教育活動の「見える化」をどう進めるか、全セクションの代表が協議し、今後の施策を話し合いました。全学の魅力や独自性を再認識してブランドイメージを深め、募集上・財政上の成果や展望を広げていきたいと存じます。次年度からの正式な特別委員会の発足へ向けた経過報告となりました。

 次に永年勤続表彰を行いました。勤続30年の節目を迎えられた先生から学園全体への深い謝辞のお言葉をいただきました。
 そして、夏に教育先進国のフィンランドへ小中高の教員9名が教育視察で訪問しましたが、その概要がパワーポイントで報告されました。就学前教育から高大連携まで、教科指導や特別支援教育、さらには教員の勤務の在り方まで広範な分野で見学し、日本の教育と学園の教育を広い視野からとらえ返し、今後の課題を考える重要な機会となりました。詳細な報告書が用意されており、次年度の視察継続も内定しています。そして、この視察報告にもつながった「全学教研」の次年度実施と実行委員の募集についての説明を行いました。
 
 その後参加者一同は、カフェテリアへ移動し、湘南食育ラボの方々が用意して下さったスペシャルランチをご馳走になりました。パートを越えた歓談の輪が広がることを期待して席次のくじ引きで着席し、昼食懇談会となりました。 
 ラボ理事長の小田様から本日のメニュー1つひとつの献立の工夫について興味深いご説明をお聞きし、美味しさとご調理の労に共に感謝しながら賞味させていただきました。

 この通信はこれからも水曜日と土曜日を基本に掲載してまいります。真冬の到来を思わせる日々となりました。皆さまどうかお身体をご自愛ください。