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第151回  『いのちの歌』のメッセージ

2020年1月25日

 小学校音楽祭(11月)の最後に、学園生の全校合唱で歌われた『いのちの歌』。
 この歌の深いメッセージが改めて心に残りました。さらに年末のNHK紅白において特別編で竹内まりやさん(作詞者)が同曲を熱唱されました。そこで年明けに発売されたシングル盤を購入して妻と毎晩聴いています。

 人生の素晴らしさや、生命の尊厳について改めて思いを深められる名曲であり、今回はこの場を借りてこの歌をご紹介したいと思います。
 
 この歌は、2008年NHK連続テレビ小説『だんだん』で、ドラマ挿入歌として初登場したことを知りました。茉奈&佳奈(まなかな)のお二人の熱演が話題となった朝ドラの番組です。

 その後、東日本大震災や台風豪雨等の連続災害も経た日本で、『いのちの歌』は生命への感謝や出会いの奇跡について改めて思いを寄せる大切な歌として、全国で広く歌い継がれるようになりました。各地の結婚式や卒業式などで選ばれて歌われ、道徳の教科書にも掲載されました。

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この星の片隅で めぐり会えた奇跡は
どんな宝石よりも たいせつな宝物
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いつかは誰でも この星にさよならを
する時が来るけれど 命は継がれてゆく
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 竹内まりやさんは、著名なシンガーソングライターです。日本語の美しさや響きをこよなく大事にし、きわめて平明な言葉で深い詩情を紡いでいくお力に尊敬の念を持ちます。若い頃はもちろん、年齢を重ねる中で人間的な魅力を深めてきた軌跡に惹かれます。いつも自然体でさりげない日常の喜びや世界の美しさを歌い上げます。夫の山下達郎さんのサポートや二人のジョイントも注目されるところでしょう。

 同時期に発表された『人生の扉』という歌も推薦したいです。五十路(50歳)を越えた立ち位置から、これまでの人生を振り返り、これからの人生への希望を新たにするメッセージソングです。老いの深まる時代も人生の各ステージを味わい楽しんでいこうとの内容に共感し、何度も聴いて口ずさむ大切な歌のひとつになりました。

 
 “うたはともだち”です。つらい時や心晴れない時に聴いて歌って励ましてくれる歌はありがたいです。スマホ視聴も簡単なので、多くの方々にぜひ、『いのちの歌』をまず聴いていただきたいと思います。