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第152回 今週土曜日から中学入試期間

2020年1月29日

 一年で最も寒い時期をすごしています。室内も屋外も厚着をし、様々な暖房器具に守られて暮らす日々ですが、首都圏の中学入学試験は、毎年この時期に正念場を迎えます。今日はそのことにふれたいと思います。
 
 神奈川県内の私立中学校の入学試験は、2月1日が初日になります。
 しかも大部分の学校が複数回入試を行い、全体の試験日程が連続し、1日午後を中心に「午後入試」実施校も多数重なっています。
 同日に2回の入試を受けるケースも当然のように増加し、合否結果はインターネットの即日発表が主流になりました。「第一志望校」と「併願校」、「チャレンジ校」「実力相応校」「抑えの安全校」など、一人ひとり受験日程の確定も大変です。本命校に合格するまで連続して挑戦する受験生も少なくありません。

 来る日も来る日も頑張ってきた受験生本人。いつも全力で支えてこられたご家族の皆さん。懸命のサポートを続けられた塾関係者の方々。この入試期間一日一日の重み。本当に過酷な期間です。祝福あふれる結果から心機一転の選択まで悲喜こもごもの岐路となるのです。
 
 自分も中高教員の時代に、入試関連の募集広報の仕事に長く関わりました。説明会や学校行事に何度も足を運んでいただき、本番で学園を受験していただいて感謝の気持ちを重ねました。

 何度も学園へご足労され複数回受験されながらお迎えできなかった方々もおられることは、選抜試験とはいえ最もつらいことでした。ついに合格されて親子で歓喜あふれるお姿に涙する場面にもたくさん接しました。誠意ある入試の実施と真心こもる新入生のお迎えに努めるばかりの期間です。
 
 湘南学園中高の新しい中学1年生は、例年ですと学園小学校から内部進学する生徒が約4割、中学受験を経て外部入学する生徒が約6割で構成されます。
 学園小時代に豊かな学びや体験を重ねてきた生徒達は、独りきりで入学して不安な気持ちの強い生徒達によく声をかけて交流をリードしてくれます。

 生徒会や学年会スタッフの様々な取り組みの中で、日に日に交友関係が広がります。新入生歓迎会やオリエンテーションなど多彩なイベントを経て友だちや知り合いが増え、GW明けにはクラスや学年の雰囲気はすっかり変わり、笑顔が広がります。内部生と外部生の融合の早さに驚かされ、新クラスと新学年の集団形成の様子に関心が集まっていきます。

 そんな次年度のドラマも楽しみにしながら、今週末からの入試期間を教職員一同、入念の準備で精いっぱい取り組んでいきたいと思います。