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第154回 湘南学園のある「鵠沼」の地域

2020年2月5日

 湘南学園は、藤沢市南部の「鵠沼」地域に立地しています。
 地名の由来は、昔このあたりに沼が多くあり、鵠(くぐい)が多くやって来たことによるそうです。東に「境川」、西に「引地川」があり、南は「相模湾」に面する広い地域です。全体に閑静な高級住宅街として知られた地域です。
 
 鉄道では、小田急江ノ島線の「鵠沼海岸」駅と「本鵠沼」駅、そして江ノ電の「鵠沼」駅があります。どの駅名にも「鵠沼」の名前が入るのです。
 湘南学園は、3つの駅からいずれも徒歩8分ほどで着くことができます。
 鵠沼海岸駅と鵠沼駅が学園生の乗降指定駅で、ともに通学路に信号がなくて直進ルートの長い利点が特筆されます。
 先日ご紹介した「鵠沼市民センター」は、鵠沼海岸駅から徒歩わずか2分。駅前商店街を横断してすぐの位置にあります。
 
 航空写真で見ると、湘南学園の周りは集合住宅が本当に少なく、一戸建ての住宅と豊かな緑で囲まれています。
 校舎の屋上へ初めて上がられた方々は、歓声をあげてくださいます。遠くに富士山と江の島、そして「片瀬山」をくっきりと望める美しい景色は広く自慢できるものです。
 江の島のある海岸側の一帯は、特色ある商業施設が集まり、年間を通して多数の観光客が訪れるスポットです。

 それが一歩内部へ入ると、小さな道路が複雑に入り組んでいます。驚くほど大きなお邸やおしゃれで素敵なお宅が多いことに気づきます。花や緑の豊かな界隈の雰囲気に気持ちが癒されます。ただ狭い路地をぬうように歩き廻ると、どこに今いるのか判らなくなることがあります。徒歩や自動車で初めて訪れる人はきっと道に迷うことでしょう。
 
 最近その景観に小さな変化が続いています。この地域でも世代交代が進んでいるようで、住宅の建て替えが頻繁です。学園通学路の範囲でも、長い歴史を感じさせる大きなお邸が急になくなり、新しい分譲住宅がいくつも建設される光景です。
 登下校の学園生や教職員も「ここも変わるんだね」と話題にしています。この地域の様々な地区に在住される卒業生の方々も大勢おられるので、事情を伺うことがあります。

 それでも私にとって、もう40年近く通い慣れた学園通学路のおちついた景色は愛着があります。
 季節の花や実や緑の美しさに見とれながら、信号ひとつないほぼ真っ直ぐな道を往復できます。そして鵠沼海岸駅からはほぼ例外なく座って帰路につける通勤環境に恵まれています。
 学園生の皆さんにとっても、きっと学園時代の懐かしい通学路の想い出が残ることでしょう。