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第169回 学園生・ご家庭へのお届け

2020年4月15日

 やっと春らしい日和が続き、冬物の衣類も“しまい時”になったようです。
 この時期をカラフルに彩る花々、特にチューリップは大人気です。学園の中でも、あちこちの公園でも私たちの目を楽しませてくれます。

 春本番になったのに、日本も世界も前例のない困難な事態が続いています。医療従事者の方々を始め、関係者の皆様の懸命なご尽力に感謝の気持ちを深めるばかりです。
 
 学園生の皆さんはどんな毎日を過ごしていることでしょう。外出は自粛され、好きな施設にも出入りできず、友達と会う約束もままならない日々。新入生も在校(園)生も、新しいクラスメイトとの交流は延期されたままです。こんな異常事態に直面するとは・・・申し訳ない思いがつのります。
 家にいる時間、家族と共にする時間がグンと長くなって、自分で生活を区切って充実させなければとの自覚はあっても、なかなか大変なことだし、スマホ・パソコンやテレビなどの時間が長引いて反省する人もいることでしょう。
 
 そんな環境にある皆さんに、どんな課題やメッセージをお届けして、学園とのつながりを広げていくか、各校・園は協議を重ねて対応を本格化しています。

 幼稚園では、各学年のスタッフからのおたより、園からの様々な配布物を定期的に送付し、保護者からのお問い合わせやご相談に独自の「連絡アプリ」でお応えできる体制を整えています。園生活が始まる時に備えて、ご連絡では園生活の予定に沿って親子で楽しめる内容も取り上げ、ご家庭で会話がはずむようにと願っています。ご家庭の様子のお電話によるお尋ねも予定されています。
 小学校では、テキスト類の配送を学年別に急ぎ、「ロイロノート」を用いた動画や学習課題の配信を推進して先週から新たな段階に入りました。担任の先生からのメッセージと子ども達の自己紹介など、双方向のやり取りが楽しく盛りあがり、先生方は学習コンテンツの作成を重点としています。休校が長期化する場合に備えた教材や指導の検討も行われています。
 中高では、新中1生の設定準備も経て中高全学で「テレスタディ」の環境づくりが急がれ、今週から各教科の課題配信が始まりました。5教科日替わり制で開始し、教科書(近日送付)や副教材の通知、様々なプリント類や学校からのお知らせ(健康観察のお願いは全学で)、学年別配布物などが「classroom」にて配信されるようになりました。

 休校期間中、平日には事務局を通じて各校・園への連絡が可能です。年度当初に各学年へ配布を予定していた学園からの諸連絡も法人事務局を通じて郵送させていただきました。
 テレワークや在宅勤務が特に首都圏で切実に奨励される情勢です。湘南学園も総合学園として幼小中高事務の定例協議を続け、出勤の必要な諸業務を確認しつつ要請に応える努力も進めています。連絡体制の強化やオンライン会議の試みなどの工夫でテレワークの幅を広げています。
 
 そうした中で私立学校として、「休校期間」であっても学習生の生活をサポートし、学習を促す取り組みが重点的に求められます。登校生活の早い回復を願いながら各パートで進めてまいります。学園生と保護者の皆様のご健康を祈っております。