６月に入りました。緊急事態宣言が解除され、少しずつ従来の日常が回復されてきました。しかし一方で、感染第２波の到来を警戒した慎重な生活のあり方が求められています。
　湘南学園も、再開へ向けた全学通知を行い、幼稚園・小学校・中学高校から今後の段階的な再開プランについて、すでに学校や学年から詳しいスケジュールが連絡されています。
 
　今月から来月にかけて、分散登校や時差短縮の時間割を基本として徐々に通学の頻度を変えていきます。学年や午前午後の分割も入れ、学年による配慮も交えて進めます。やがて全員登校・通常登校へと移行していきます。
　もちろん実施状況や首都圏の情勢など、必要に応じて計画を変更・調整することもあり得ます。

　安全対策を徹底します。登校登園する人数をおさえて教室・校内や登下校の環境に気をつけ、来園時の検温・消毒・健康観察や換気に努め、全学各所の消毒体制も強めます。体調不良者への対応等で常に保健室と連携し、何かあれば全学で協議して進めていきます。

　３月以後の臨時休校と延長、今後の段階的な再開によって限定的となっている授業時間や保育時間を確保するため、本年度については夏期休校期間を短縮することになります。全国的な動向と同様の措置ではありますがご理解とご協力をお願い申し上げます。
 　
　長い延期を経た入学入園。数か月ぶりとなる登校登園。新しいクラスの出会いもやっとこれからです。ドキドキ期待が高まる一方、生活が一変する不安やストレスもきっと大きいことでしょう。途中から学校生活が始まり、新たな集団の場に身をおく緊張した気持ちが想像されます。

　登下校時間がしばらく不規則になったり、オンライン学習も併用する生活リズムに慣れなかったり、予期せぬ生活の状況に直面することと思います。

　教職員も前例のない体験の中で試行錯誤の日々を過ごしており、手探りのトライアルが続きます。それでもやっと学園生の皆さんとお会いできる日々がやってきます。クラスも授業も真に出会いのスタートであり、さあこれから！と先生方もわくわくしています。
 
　今、さまざまな悩みや心配事に向き合っている学園生も多いことでしょう。担任を始め、いろんな先生にも気軽に相談してほしいです。
　新年度楽しみにしていた部活動や学校行事など全部奪われた状態になっていて本当に申し訳ない思いです。勉強のことや進学進路のこと、対人関係などでずっと悩んでいる人たちもいることでしょう。学校で面談をしたりオンラインを利用して相談したり、遠慮なく声をかけ申し出てもらいたいです。

　梅雨から夏に向かう時期なので熱中症にも気をつけ、安全と健康を保って新しい生活リズムを整えていけるように祈っています。