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第175回 分散登校期間のスタート

2020年6月10日

 湘南学園は、長期間の休校期間を経て幼稚園・小学校・中学高校それぞれ、段階的再開プランにもとづいて分散登校期間へ移行しています。

 学園生の皆さんの学齢は15年もの年齢幅にまたがっていますが、異例の長期休校と不自由な在宅生活の中で、様々な不安やストレスをかかえてきたことでしょう。
 しかも再開した学園生活では、これまでの日常に準じた感染症対策の意識を持ちながら、なにかと制約の多い生活を送ってもらうことになります。そしてご家庭でもひきつづき朝の健康観察に留意していただき、時には登校の可否についてご判断をいただくことになります。どうかよろしくお願いいたします。
 
 幼小中高の段階的再開プランは、学年の分割や短縮時間、午前午後への分散など長い検討を経て編成されたスケジュールです。先生方は、一日で数回にまたがる登下校指導や登校登園時の健康観察対応、担当学年の運営と他学年の運営サポート、体調不良者への対応や設備消毒の作業などを分担して行います。
 入学式や入園式がようやく実現し、実に久しぶりの登校登園ですが、学園生の皆さんとの出会いや再会が進み、やっと直接に対面できて先生方もとても嬉しく安心しています。これからの交流や関わりを楽しみに進めていきます。
 
 この機会に、休校期間中の取り組みについてまとめてご紹介したいと思います。直接に対面できない環境でも学園生とつながる様々な取り組みを進めました。

 幼稚園では、レターパックやお手紙を学年別に定期発送され、保護者からのメッセージやコメント、園児からの返信ハガキなどが多数ありました。当初から「れんらくアプリ」により個別連絡・相談に応じる態勢でしたが、休園中のお子様の様子や保護者の気持ちを知ろうとリーダーや各担任の先生方から電話連絡をさせていただきました。楽しい動画配信も園児達や保護者に大人気でした。

 小学校では、オンラインによる学びと活動を多彩に推進しました。「ロイロノート」による動画や課題の配信では教員と児童のやりとりも楽しく展開され笑顔がいっぱいでした。「Zoom」による朝の会も定着し、アンケートでも日々の学びや交流が楽しいとの児童と保護者からの嬉しいお声をいただきました。登校できない児童の孤独や不安に寄り添う取り組みにもなっていたようです。

 中高では、膨大な事前の環境整備を経て学年毎の「Classroom」で必要な連絡や課題配信がなされ、多彩なテレスタディが段階的に拡充されました。5教科の課題配信後には技芸教科や教員有志の「特別講座」も設営されて生徒の興味が大事にされました。学年会を中心に連絡や呼びかけが行われ、通信環境を利用した生徒のケアが重視され、オンラインでの生徒面談や学年交流会などの取り組みが広がりました。
 
 段階的な登校再開後も、これまでのオンライン活用の成果は一部で生かされます。諸連絡や課題指示がオンラインでなされたり、テレスタディを併用した学習指導が行われます。

 勉学や進学、対人関係や学校・家庭での悩みなどいろいろな悩みのある学園生に対して、登校時に先生から声をかけて面談することもあれば、オンライン利用の面談機会もあることでしょう。気軽に担任の先生や話してみたい先生に声をかけてみてほしいです。