A Random Image

第178回 今週から新たなステージへ

2020年7月1日

 7月を迎えました。湘南学園も感染予防対策を励行しながら今週より新たなステージを迎えています。幼稚園は、交互に分散登園する期間を経て今週から平常保育を開始しています。ようやくクラス全員の仲間が顔を合わせることができて、子ども達もわくわくどきどきの毎日でしょう。

 小学校は先週の1・2年生午前、3~6年午前午後の第3期分散登校を経て今週から通常登校へ移行しています。全学年お弁当あり・着がえありで通常の時間割授業が進められています。きっと元気良く生活リズムを築いてくれることでしょう。

 中学高校は今週から学校再開第3期に入りました。中高各3学年ずつ日替わりの時差登校となり、昼食をはさみ40分×6時間授業が行われ、放課後のクラブ活動も段階的に再開されました。部活動も感染症対策を行い慎重に範囲が広げられます。
 
 全国の学校が長期休校期間、そして分散登校の時期を経て、通常登校へ移行してきています。マスク着用や手洗いなどの制約やルールは学校生活でも順守が求められ、ご家庭の協力や指導と重なって子ども達は基本的にしっかり守ってくれています。

 一方で子ども達の生活や対人関係がずっと不自由なままにされている事実に留意しなければなりません。「おしゃべりせずに静かにしている」我慢が求められ、本来楽しく談笑できる休み時間やランチタイムも自由にふるまえず、周りに何かと気をつかって新しい友達を得にくい状況もあることでしょう。
 夏休みは短くなり、夏定番のプール・海水浴やお祭り・花火なども自粛ばかりの今年になります。子ども達が一番かわいそうであり、申し訳ない思いがつのります。
 
 東京都など感染者数が再び増加する情勢もあり、感染予防の徹底は第一です。それでも「新しい生活様式」を順守しながら、「3密でも生活できる社会生活」はもう回復できないのかと考えて不安になる人たちは少なくないでしょう。人間本来のライフスタイルが尊重されない危機についても考えさせられます。
 まして子どもとは、群れて遊んで友情を広げて育っていく存在です。現在の状況を子ども自身がどう受けとめているのか、十分に注意を向けなければならないでしょう。
 
 それでも数か月もの長期間思うように外へ出られず、友達にも自由に会えなかった時期よりも、学校生活の再開は子ども達にとって新たな期待の広がる日々だと思われます。中には何事も意欲がわかなかったり、気持ちの切り替えがうまくいかない子どもも少なくないでしょう。

 親も教員もそうした声や気持ちを受けとめ、寄り添って共に考えてみることがいつも以上に大切です。ストレス発散につながるおしゃべりは大人だって大事なことです。子ども達も心が軽くなる楽しみや交流をいろいろ広げてこの夏をのりきってほしいものです。
 
 次回の通信は7月15日を予定しています。梅雨時で雨が多く蒸し暑い日が続いています。皆様どうかお身体を大事になさってください。