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第179回 高1選択芸術課題&中高図書室近況

2020年7月15日

 九州地方を始め全国の各地で大変な豪雨災害が広がりました。テレビ報道で知る現地の様子に愕然とし、住まいも暮らしも甚大な打撃を受けた住民の方々のご苦労のご様子に心が痛みます。被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げますとともに、犠牲者とご遺族の方々に対して深くお悔やみを申し上げます。
 

 7月も半ばになりました。今週から中学高校も通常登校へ移行しています。感染予防対策をひきつづき励行し、登校分散をはかる措置も行い、部活動も段階的に練習ペースを広げています。首都圏の感染者数が再び増加する中、どの学校も可能な対策強化をはかり安全な学校生活を維持するべく懸命に努めています。
 
 今回は中高の学校生活から、注目した光景をスケッチしたいと思います。

 写真は教員室横の廊下に展示されていました。「高校1年・芸術選択課題」の提出作品です。音楽・美術・書道の各選択者が、6月後半の共通テーマ「七夕まつり」に挑んだものです。

 音楽では七夕にちなむポピュラーな歌曲が課題とされ、各自が歌い上げた音声データを担当先生に送信しました、楽譜を得て鑑賞して練習して録音するのです。
 美術は「七夕飾り作り」、書道は「七夕短冊作り」でした。七夕をめぐる深い文化の世界を知り、文章や願い事を自由に決め、バランス良く記して飾り付けに工夫をこらすのです。高1生達の魅力的な作品群に惹かれ、おしゃれなコラボの制作課題に感心しました。アートやデザインの表現力を磨く芸術の教科は本当に大切です。
 
 次の写真群は中高図書室です。一歩入室するとオープンで深遠な書物の世界に引き込まれる思いになります。
 入室エチケットや書籍返却を指示する入口コーナーがまず素敵です。新刊書コーナーやテーマ特集コーナーは独自の工夫がなされ、奥の自習コーナーは「ディスタンス確保」のすき間ごとに、スペシャル推薦図書のスポットが出来ていました。入室者はふと本を自由に手にして新しい知的世界と出会えるのです。

 「まんがでSDGs!湘南学園中高図書委員会~立ち読み歓迎!」のコーナーも魅力いっぱいでした。昨年度には図書委員会で特別冊子も制作しています。1冊1冊のSDGsとのつながりが、愛読する中高生によって分析され、わかりやすく解説されているのです。
 
 「生徒主体の図書室」をテーマとしたこの間の取り組みは高く評価され、文部科学省から学校として「読書活動優秀実践校」として表彰していただいた最近の実績も広くご紹介したいです。

 学校司書の古関さんの呼びかけとバックアップに応えて、中高図書委員の皆さんが独創的な企画を起ち上げ、広範な実務も進んで取り組み、楽しく活気ある図書室の運営が展開されているのです。