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第186回 総合学園と全学運営協議会

2020年9月23日

 湘南学園は、幼稚園、小学校、中学校高等学校を持ち、男女共学で合わせて1900名以上の学園生が在籍する総合学園です。各校舎や園舎はお互いに近い距離にあり、短時間で往来できる恵まれたロケーションにあります。
 そして本学園では、毎週定例で「全学運営協議会」をひらいています。臨時でひらかれる機会もあり、全学の日常的な連携を大切にしています。今回は改めてそのことをご紹介いたします。
 
 ここでは、幼稚園・小学校・中学高校および事務用務の学内4パートの管理職を中心にメンバーが集まります。「全学運営協議会」は、学園全体のさまざまな教育実施についての重要情報を共有し、重要なテーマや議題について率直に意見を寄せあって協議する場です。
 週ごとのスケジュールを出し合い、各パートの動きやイベントを知り合い、必要な協力や調整をすることで、「総合学園」としての円滑な運営に努めています。

 それぞれ発達段階が異なる子ども達に対して、各校独自の教育を進めながらも、そこで生活する学園生の一貫した成長を考え、より良い接続のあり方についても意見をかわす機会になります。
 また教職員の採用や各校・全体の予算のこと、長期的な教育計画なども議題になります。教育現場と学校法人理事会の間に入って検討を行う役割も担うようになりました。この協議会が定着してから十数年が経過しています。
 
 私自身は、現在の職責をお預かりする前、社会科担当の中高教員として30年以上勤務しておりました。学園小学校や学園幼稚園へ足を運ぶ機会は限られていました。各校・園それぞれが日々の教育実践で精いっぱいの中で、相互の交流や見学の機会はごく少ないのが現実でした。

 この立場になり、年間を通して幼稚園や小学校に足を運べる機会も増え、児童や園児に向き合う先生方の熱意あふれる取り組みや、各校・園で培われた学校文化の魅力にも惹かれるようになりました。中高生の積極的な学びやチャレンジ、逞しい成長ぶりにもつながって、総合学園の一貫教育が持っている豊かな教育力について理解を深めるようになりました。
 
 全学運営協議会に集まるメンバーに共通するのは、独自の総合学園の教育に対する誇りであり、パート間の連携を密にした全学の活性化への願いです。