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第192回 体育祭を実現させた生徒たち

2020年11月4日

 当日の好天気をみんなが祈り続けました。そして10月21日午後はまさしく最高の秋晴れに迎えられました。中高ホームページの「校長通信」と「生徒会日記」に当日の模様が詳しく紹介されているのでぜひご覧ください。生徒諸君の頑張るさわやかな姿を間近に観た一人として、この通信からもお伝えしたいと思います。
 
 中高伝統の体育祭もコロナの影響から実施が危ぶまれました。二度の日程変更を経て、高2と高1の二学年で実現に至るまで、生徒諸君の大変な努力が積み重ねられたことが特筆されます。

 生徒会の体育祭実行委員会と総務委員会および高2リーダー達は、感染防止策や競技内容、移動の動線、練習の進め方などを話し合い、学校側に申し入れ、何度も相談しながら準備を進めました。生徒代表と教員代表の集まる協議会では校長先生からも直接のお話があり、リーダー達は学校の立場も受けとめつつ最善策を追求してくれたのです。
 高2生は勉学・進学の課題や部活動再開など多忙な日々の中でもクラス内の協力を強め、高1生との練習の進め方もいろいろ工夫して、日毎にスクラムを強めていきました。
 
 本番の各色アトラクションは、少ない準備時間でよくぞここまで!と驚くほど見事な出来栄えでした。各色とても素敵なミニパネルは嬉しくもオーバーブリッジに展示中です。 精選されたプログラムはそれぞれに新たな工夫があり、色別リレーは快速の興奮の中で一気に終了しました。オープニングとエンディングの生徒達の代表挨拶や成績発表、終了後の各色交歓の場面など、感動のシーンが今もよみがえります。

 体育祭は、進行に伴う実務が多数あります。各係は今回中学スタッフがいない中でお互いにカバーし合い、助っ人の諸君も大勢加わり、グラウンド予行練習が出来ない分も入念なシミュレーションを重ねて本番に臨んでくれました。きびきびと声を掛け合って協力する係の生徒達の姿にも心から感動しました。
 困難にまけずに体育祭の伝統を受け継ぎ、後輩達にしっかりつなげていく!との強い願いは、まず次年度主役となる高1諸君に託され、ライブ映像を通して中学生達にも届いたことでしょう。
 
 こうして本年度も、幼小中高にまたがる全パートで大事な体育行事が実施されました、異学年の学園生達がそろって集まり、力を合わせて競技や表現に取り組む祭典です。コロナ禍で諦めるのでなく、困難を乗り越えて挑戦し、皆で工夫して実現したのです。

 予期せぬ事態に直面することは、これからの人生でもいろいろあることです。そうした際に周りの人達と支え合い、希望をもって取り組む勇気や力が必要になります。

 各パートで学園生達が他の行事も含めてそれぞれ体験できることが、これからの長い人生にもつながって生かされることを信じたいと思います。