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第199回 激動の2020年と湘南学園

2020年12月23日

 2020年もあと9日間。この激動の一年は、後世まで歴史に刻まれることでしょう。

 新型コロナウイルスの感染者は今も増加の一途で、大都市圏から全国各地へ更に広がっています。逼迫した医療現場へのサポートが最優先です。経済の活性化も大切ですがここは一斉に抑制せざるを得ないのです。この年末年始も、外出や帰省などなるべく控えて我慢し、自宅中心の団欒第一にすべき流れになりました。
 
 コロナ禍の中で湘南学園も、類例のない情勢と向き合ってきました。長期休校や段階的登校の期間も経て、通常登校後も感染予防対策を励行しました。校内全域で予防用品を活用し、マスク着用や換気や消毒を徹底し、ご家庭とも連携して日々の健康観察を続けました。全学定例で時には緊急に関連情報を共有し、調査・実行・保護者連絡を行いました。
 
 それでも各パートで、湘南学園生の学習や体験を精いっぱい保証していこうと、懸命の取り組みが続けられたことを特筆したいと思います。

 子どもたちにとっては「今しか出来ないこと」があります。幼稚園・小学校・中学高校それぞれに、全校であるいは「この学年でこそ」学んで体験し、挑戦してほしい大事な行事や課題を用意しているのです。
 毎年当たり前に出来ていた取り組みが不可能や困難となっても、「子どもの成長にとって一番重要な学びや体験は何なのか」を改めて先生方が考えて議論し、学園生にも「どうこの壁を乗り越えたたらいいか」と提起し、感染予防対策にも留意して考えてもらい、その意見やアイデア、そして新たな意欲を引き出そうと関わりました。

 体育系の学校行事、表現主体の学校行事、主題のある総合学習や宿泊行事、修学旅行(研修旅行)など、具体的な行事名については今回は挙げませんが、幼小中高を通して教職員が子どもたちの「今」を大切にして実直に向き合い、実りある学園生活を送らせてあげたい!との一念を持って指導や準備を重ねてきたことを確認できるのです。
 そのことはすでに終業式を経た幼小の『幼稚園だより』や『小学校だより』においても、園長と校長から熱く述べられています。ご注目ください。
 
 ワクチンの開発と実用化のニュースも増えてきました。楽観は許されませんが、事態が収束へ向かう情勢は来年いつ頃に訪れるのでしょうか。五輪の開催もどうなるのか・・・。

 今年最も固唾をのんで見守った注目の報道は、米国大統領選挙でした。大きな期待と大きな不安が入り混じる国際情勢ですが、2021年には人類の希望が広がることを祈るばかりです。そしてまず何よりも、この年末年始に皆様が健康を保たれ、穏やかで楽しい日々を送られることを切に祈っております。
 
 学園長通信は今年度、毎週水曜日を基本に発信してきました。多くの皆様方に読んでいだき、心からお礼を申し上げます。ご感想やご意見などございましたらお寄せください。

 新年は1月13日(水)から通信を再開します。真冬が近づくなか、皆様くれぐれもお身体に気をつけられ、良いお年をお迎えください。