お目見え、湘南の光、風、青空の下の「遊び場としての遊具」~それは子どもたちにどのような夢と希望をもたらすか~

2014年9月19日

 湘南学園PTAから湘南学園小学校新校舎竣工祝いとしてかねてより計画されていた遊具が、いよいよ2学期に入りお目見えしました。夏季期間中の完成予定が、天候不順のため9月に入りようやく完了したこともあり、子どもたちから「いつから遊べるの?」「はやく滑り台で滑りたい!」といった声を多くいただき、私も内心心配をしていました。
 ここ湘南・鵠沼の地は、ふりそそぐ陽光、たおやかな湘南の風、そして突き抜けるような青空の下、歴史ある文化的歴史的環境を兼ね備えた街並みなど、素晴らしいロケーションにあります。PTAの皆様、そして私たち教職員も、そうしたロケーションに見合った遊具を希求していました。
 ロジェ・カイヨワ『遊びと人間』を引き合いに出すまでもなく、「遊びが人をつくる」という指摘は大事な点です。その上で、遊具は子どもたち一人ひとりの年齢、性別、発達段階、身体能力に係りなく、自発性に楽しむことができるものでしょう。自由な発想で、様々な遊びをつくり、それによる成功も失敗もすべて学びに結びつき、身体能力を向上させるという考えは納得させられます。そして前提となるものが、安全・安心を保障する遊具ということになります。
 遊具の使い始めの前に、教職員への講習がなされ、使っていただいての感想や意見をうけて、改めて各学年・クラス別に、担任からの子どもたちへ、「これをしてはいけない!」を先行させるのではなく、この遊具を使って、どんな創造性ある遊びをつくりあげていくのかを軸にした説明をしていただきました。最初に「これをしてはだめよ!」では、子どもたちの創造意欲に水をさしてしまいます。子育ても同様かと思われますが、「○○してはだめよ!」をいわない説明、指導、そして子育てを重視していきたいものです。
 湘南の海をくじらが泳ぎ、船「湘南学園小学校丸」のマストには校章が輝き、キラキラした子どもたちが乗組員の一員として周囲を見回し、目的地を目指して滑り台からいざ、出発!という姿が見え隠れします。
 なお遊具の名前は、現在、児童会で子どもたちの意見を募り近々決めることなります。